2010年12月21日公開
AH Formatter V5.2 改訂1版では、下記の機能強化および改修をしました。
改訂情報
強化内容
- MIF出力オプションに次の機能が追加されました。
- 画像ファイルを埋め込むか、外部参照とするか選択できるようにしました。
- basic-link をFrameMakerR のハイパーテキストに変換するようにしました。
- 設定ファイルのformatter-settings の子要素の次のものについて、指定を取消すことができるようにしました。
- list-style-type
- script-chars
- space-after-punctuation
- space-before-punctuation
- space-between-digit-and-punctuation
- space-between-punctuation-and-digit
- 適用可能な複数のページマスタが見つかったときに、レベル2の警告を出力するようにしました。
- axf:punctuation-trim に任意文字列を指定できるように拡張しました。
改修内容
- CSS 関連
- 2段組のページでテーブルがオーバーフローすることがあった。
- XSL-FO関連
- fo:table の中のchange-bar がエラーになってしまうことがあった。
- 特定のデータで例外エラーが発生することがあった。
- external-destination に指定したUNC がPDF出力時に正しく変換されないことがあった。
- fo:table 内にあるside-float とblock の位置が正しくない場合があった。
- justify指定がある時に、改行位置が正しくない場合があった。
- アラビア語ドキュメントをdistiller 出力すると文字位置が正しくならないことがあった。
- fo:table-row が省略されているような場合に、テーブルセルが崩れることがあった。
- テーブルのボーダーがずれることがあった。
- 脚注だけを次のページに移動する必要があるときに、最終ページのページマスタの指定があると脚注が消えてしまうことがあった。
- ドキュメントにFOデータを指定し、スタイルシートにXSL を指定したときスタイルシートが適用されないことがあった。
- axf:text-justify-trim="kana" で選択されるフォントが変わってしまうことがあった。
- HyphenationOption="false" のとき、<exceptions>に大文字で例外を登録しても有効にならないことがあった。
- HyphenationOption="true" で例外を登録しても有効にならないことがあった。
- fo:list-item-label に float があって writing-mode="rl-tb" の場合に list-item-body のindent が正しくないことがあった。
- master-name にスペースが含まれている場合に、10243 (2803)エラーを出力していたが、出力しないようにした。
- <axf:suppress-duplicate-footnote="true"> を指定しても有効にならない場合があった。
- オプション設定ファイルのdefault-font-family が有効にならないことがあった。
- line-height.conditionality="discard" が有効にならないことがあった。
- Last ページの設定があるデータで、Last ページがオーバーフローする場合があった。
- keep-together.within-page="always" を指定しても途中で改ページされてしまう場合があった。
- U+200Fがあると指定した指定したcolor やbackground-color などのプロパティが有効にならないことがあった。
- 欧文組版のための拡張が有効にならないことがあった。
- float の高さによって、テキストブロックの位置(space-before) が変わってしまう場合があった。
- 特定のデータで、オーバーフローが発生する場合があった。
- 追い込み(文字詰め)処理が起きるとき、文字幅が正しく処理されずに文字の出力位置が正しくならないことがあった。
- 特定のデータで繰り返し組版を行った時に、例外エラーが発生することがあった。
- 日本語文字間空白を隣接するエリアに付加する処理が正しく行われないため行末から文字がはみだすことがあった。
- id の文字種別により、リンクが有効にならない場合があった。
- <axf:footnote-position="column"> の時に、<axf:footnote-number-reset> が正しく機能しないことがあった。
- display-align="center" を指定したテーブルセル内のblock の位置がずれてしまうことがあった。
- 組版共通
- rtl(アラビア語)ドキュメントをdistiller 出力すると、文字位置が正しくならないことがあった。
- MathML のmtable要素が不正なときに、例外エラーとなることがあった。
- INX出力で、テーブル内のテキストのレイアウトが正しく出力されないことがあった。
- CGM の文字の一部が逆さまになってしまうことがあった。
- CGM で背景のパターンが正しく出力されないことがあった。
- CGM で点線で描画されない場合があった。
- CGM で丸の描画が正しく出力されないことがあった。
- GUI で組版中にメモリ不足により例外エラーが発生することがあった。
- PDF出力時にメモリ不足になると、システムエラーとなることがあった。
- SVG描画で、<tspan style="font-family:Arial"> とした場合に指定フォントにならなかった。
- SVG をPDF に出力したときに、背景が正しく出力されない場合があった。
- U+0027(quotesingle) のグリフが変わってしまうことがあった。
- 特定のjpeg画像で、Windows 以外のプラットフォームで埋め込みエラーが発生することがあった。
- 特定のEMF が正しく出力されないことがあった。
- その他
- 設定ファイルでオーナーパスワードを指定したPDF を作成すると、閲覧時にエラーが発生することがあった。
- Solaris(SPARC)版で XML+XSL組版を行い、XSL-FO, PDF出力を繰り返したときファイルオープンエラーが発生することがあった。
2010年8月9日
AH Formatter V5.2 初版では、下記の機能強化および改修をしました。
改訂情報
強化内容
- PDF出力で以下の機能が追加されました。
- フォントの埋め込みで、フォント全体を埋め込みできるようになりました。
- PDF/X、PDF/A出力のとき、RGB画像画像を自動的にCMYK に変換する指定ができるようになりました。
- 3D オブジェクトが使用されているPDF の埋め込みが可能になりました。
- 出力するページを、逆順出力指定できるようになりました。
- 暗号化時のキー長に、128bit AES、256bit AES が指定できるようになりました。
- pdftag 拡張プロパティで、タグ付きPDF に出力するタグ名をカスタマイズできるようになりました。
- 以下の拡張プロパティが新設されました。
- axf:overflow-align
- axf:line-number-prefix
- 以下のプロパティの値が拡張されました。
- display-align に、justify が追加されました。
- SVG データのレンダリングで、新たに次のスクリプトに対応し、BIDI も正しく処理されるようになりました。
- Arab : アラビア文字
- Hebr : ヘブライ文字
- Thai : タイ文字
- Deva : デヴァナガリ文字
- フォント構築ファイルに、以下の属性が追加されました。
- unicode-range で、指定のフォントについて適用するUnicodeの範囲を指定できます。
- font-size-adjust で、特定のフォントについてフォントサイズの調整ができます。
- baseline-adjust で、特定のフォントについてベースラインの調整ができます。
- CGM オプションで、CHARACTER ORIENTATION 要素に対応し、また、TILE 要素のcompression type 属性 6 と 9 に対応しました。
- MathML のレンダリングで、General Layout の <menclose> 要素の、すべてのnotation 属性に対応しました。
- 新たに次のCSSのエレメント、プロパティに対応しました。
- CSS2.1
- :first-line pseudo-element
- 'display' property の run-in に対応
- Positioning the float: のfloat 内の改ページ(改段)に対応
- 'content' property の open-quote, close-quote, no-open-quote, no-close-quote に対応
- 'quotes' property
- 'empty-cells' property
- CSS3
- 'background-size' property
- 'box-decoration-break' property
- MO:DCA出力オプションが追加されました。(参考オプション)
改修内容
- CSS 関連
- html データからINX に出力したとき、ページレイアウトが正しく出力されないことがあった。
- target-counter(attr(href, url), page) を使用した時にページ番号が 0 になってしまうことがあった。
- float データがあるような特定なhtml データを組版すると、例外エラーが発生することがあった。
- XSL-FO 関連
- float の次にあるリストの位置が正しくならないことがあった。
- axf:japanese-glyph="none" を指定すると、Invalid property value: axf:japanese-glyph="none". エラーになることがあった。
- axf:leader-expansion を使用したときに leader の長さが正しくならないことがあった。
- 改訂バーの途中で改段が発生するとエラーになってしまうことがあった。
- テーブルのborder がはみ出してしまうことがあった。
- fo:list-item-label にfloat があり、writing-mode="rl-tb" の場合に、list-item-body のindent が正しくならないことがあった。
- 特定のデータで、文字の上下の位置がずれてしまうことがあった。
- 特定のデータを solaris(SPARC) で PDF出力しようとすると core dump することがあった。
- 特定のデータをWindows でPDF出力しようとすると、例外エラーが発生することがあった。
- 特定のデータで、目次の参照ページ番号が0になってしまうことがあった。
- 2段組のページで、keep-together.within-page="always" のブロックがオーバーフローしてしまうことがあった。
- 段組で、table-cell 内に段の長さを超えるために改段するはずのブロックA のあとに強制改ページ、または改段の指定のあるブロックB があったとき、ブロックA で改段されないでオーバーフローしてしまうことがあった。
- fo:leader がはみ出してしまうことがあった。
- 特定のPDF ファイルを埋め込んだFO の組版で、Imported Page Contents Error エラーになることがあった。
- axf:column-fill="auto" を指定したとき、段組のfo:block-container のaxf:overflow-condense が有効にならないことがあった。
- タイ語の文字列部分がオーバーフローしてしまうことがあった。
- before-float-separatorが出力されないことがあった。
- 長い文字列データがあると、応答無しとなってしまうことがあった。
- タグ付きPDF出力時に、エラーが発生することがあった。
- flow-mapで複数のflowがあり、list-item-body内でfo:floatが使われている場合に例外エラーが発生することがあった。
- writing-mode="tb-rl" で、文字の向きが異なることがあった。
- 組版オプション設定で、全角約物の詰め処理を有効にした場合に、改行位置が正しくならないことがあった。
- floatの次にあるリストの位置が正しくならないことがあった。
- fo:block-containerの段組で、テーブルが正しく出力されないことがあった。
- line-height.conditionalityを指定すると、axf:overflow-condense="font-size"が有効にならないことがあった。
- fo:inlineの直前に空白があり、そこまでが行に収まるようなとき、分割位置が正しく判断されずにオーバーフローすることがあった。
- 組版共通
- *.afm を使用したとき、出力されない文字があった。
- Table を持つ特定のデータのMIF 出力で、例外エラーが発生することがあった。
- 特定のSVG データで、"because the depth of state nesting is over the limit" エラーが発生することがあった。
- 特定のSVG データを組版すると、文字が重なったり、表の中の文字位置が正しくならないことがあった。
- SVG のレンダリングで、SVG のサイズが正しくないことがあった。
- points がない polygonを持つ SVGのレンダリングで例外エラーが起きることがあった。
- U+25CF が、Missing glyph U+25CF (●) in 'ZapfDingbats'. エラーになることがあった。
- INX 出力およびMIF 出力処理で、background image が出力されないことがあった。
- MIF 出力で、表のセル内の文字抜け、空のセルのボーダが抜けがおきることがあった。
- MIF 出力で、テーブル内のイメージの位置が大きくずれてしまうことがあった。
- 特定のデータをMIF 出力したとき、FrameMakerR でオープンすると空白の1ページしか表示されないことがあった。
- Macintosh 版で特定のフォントを指定したとき、Create font error になることがあった。
- 特定のCGMデータが描画されないことがあった。
- その他
- 複数のファイルから構成されるフォントファミリで、別名定義ができなかった制限を取り除いた。
- マルチカラムと、span ブロックとの間で、keep 属性にinteger 値を指定した場合も有効となるようにした。
- ページレイアウトの定義で間違いがある時に、メッセージを出力するようにした。