決裁の電子化と書類保管の廃止
株式会社あおぞら銀行様
概要
項目 | 内容 |
---|---|
ユーザ名 | 株式会社あおぞら銀行 |
製品の種類 | PDF長期署名ライブラリLE:PAdES:Lib XML長期署名ライブラリLE:XAdES:Lib |
ライセンスタイプ | サーバライセンス |
稼動開始時期 | 2017年8月23日 |
開発会社 | 自社開発 |
導入先システム・アプリケーションの特徴
PDF長期署名ライブラリLE:PAdES:Lib
ISO32000-2(PDF2.0)のPDF署名に対応したライブラリです。
XML長期署名ライブラリLE:XAdES:Lib
JIS X5093「XML署名利用電子署名の長期署名プロファイル」及びISO 14533-2に準拠した長期署名に対応したライブラリです。
導入前の課題・問題点
決裁の電子化
ハンコを付いて決裁していたものを電子署名により、決裁が確実に行われたことを証明する仕組みを導入
書類保管の廃止
書類保管を廃止するためには、印鑑文化を電子署名に変えることで原本を紙から電子(ファイル)に変えることは必須であったがそれだけでは書類保管の廃止は達成できなかった。
決裁文書はその決裁内容において長期の保管が必要となるため、10年後やそれ以上経っても開くことのできる必要がある。そのため、将来にわたって互換性の高いファイルフォーマットで保管する必要がある(具体的にはPDF)。
また、いわゆる稟議書以外の各種フォーマットで行われている意思決定を対象にする必要がある。(稟議書で行われる決裁は行内の決裁の一部のため)
改ざんの防止
PDFへの長期署名
対顧での契約ではなく、あくまで行内の決裁であることから、本人の決裁意思を表現するためではなく、決裁した文書の改ざんを防止することを目的とした。そのため、本人の電子証明書を使わず、署名を行うサーバープロセスに専用の電子証明書を持たせ、サーバーで一括して行う。
任意ファイルへの長期署名
前項のPDFに限らず、決裁関連の様々なファイル一式が改ざんされていないことを証明するためにXML署名を利用する。
電子決裁と書類保管の廃止
PDF・XML署名を利用しての改ざん防止、及び検知システムの構築により、電子決裁の運用を安全に行うことができ、且つ、関連する(物理的な)書類保管の廃止を実現できた。
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