ここでは、LinuxにおけるPDF Tool APIの環境整備について解説します。
言い換えれば、サンプルコードをビルドするための下準備です。
必要な手順の概要を、以下の順で説明します。。
Linux版を含む詳細なインストール方法についてはライブラリ版マニュアルの「インストール/アンインストール」をご参照ください。
(1) 「AHPDFToolLib80-8.0-***.x86_64.rpm」に対してrpmコマンドを実行してインストールをします。
「***」にはR1、MR1などの改訂バージョン名が入ります。
rpm -i AHPDFToolLib80-8.0-***.x86_64.rpm [--prefix インストールパス]
(2) インストールパスを指定しなかった場合、以下のパスにインストールされます。
/usr/AHPDFToolLib80
ライセンスファイルの配置先:{インストールフォルダ}\License
注意:
環境変数「PTL80_LIC_PATH」が自動で指定されることはありません。具体的な操作に関しては「2.2.2 ライセンスファイルの参照先指定」をご参照ください。
(1) 弊社より発行するライセンスファイルを開発環境の任意の場所に配置します。
(2) 環境変数「PTL80_LIC_PATH」を作成し、配置したフォルダパスを設定します。
詳細はライブラリ説明書に記載の「ライセンスファイルの参照先指定」をご参照ください
テキスト透かしを挿入したりページ上に文字を描画するには、フォント情報が必要です。
Linuxではフォント情報を扱うための「フォント構築ファイル」が必要となります。
(1) フォント構築ファイルは、下記の場所にあります。
{インストールフォルダ}\fontconfig
(2) fontconfig フォルダ内には以下の2つのファイルがあります。
(3) font-config.xml の「font-folder path」タグに、フォントファイルが存在するフォルダパスを記述します。
(例):(Liunx環境で「/root/TestFont」フォルダを指定したい場合)
<font-config>
<font-folder path="/root/TestFont"></font-folder>
</font-config>
(4) font-config.xml とfont-config.dtd を任意の場所に配置します。
(5) 環境変数「PTL80_FONT_CONFIGFILE」を作成し、font-config.xml のフルパスを設定します。
Linux環境でPDF Tool APIを扱う場合、以下の環境変数の設定が必要です。
|
環境変数名 |
設定すべき値 |
|
LD_LIBRARY_PATH |
APIの実行に必要なモジュールファイルが存在するディレクトリのパス |
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PTL80_LIC_PATH |
ライセンスファイル「ptalic.dat」が存在するディレクトリのパス |
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PTL80_FONT_CONFIGFILE |
フォント構築ファイル「font-config.xml」のフルパス |
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PTL80_ICCPROFILE_PATH |
カラープロファイル |
※注意:
各環境変数に関する詳細はそれぞれ以下のリンクをご参照ください。
[LD_LIBRARY_PATH]…ライブラリ版マニュアル『モジュールファイルについて』
[PTL80_LIC_PATH]…ライブラリ版マニュアル『ライセンスファイルについて』
[PTL80_FONT_CONFIGFILE]…ライブラリ版マニュアル『描画とフォント埋め込みに使用するフォントの参照先について』
[PTL80_ICCPROFILE_PATH]…ライブラリ版マニュアル『カラープロファイルの扱い』