3. C++のビルドと実行手順

3.1. C++個別のサンプルコードのビルド方法

ここでは、C++で個別のサンプルコードをビルドする手順について説明します。

AHPDFToolAPI8-Linux_X86_64-Lib_***/SampleCode/cpp

3.1.1. C++ビルド・実行環境の設定

(1) C++でビルド・実行をする際に必要な環境変数(※1)を設定します。

環境変数をコンソール上で指定する場合、以下の例のようになります。

> export LD_LIBRARY_PATH=/usr/AHPDFToolLib80/lib:${LD_LIBRARY_PATH}
> export PTL80_LIC_PATH=/usr/AHPDFToolLib80/License
> export PTL80_FONT_CONFIGFILE=/usr/AHPDFToolLib80/fontconfig/font-config.xml
> export PTL80_ICCPROFILE_PATH=/usr/AHPDFToolLib80/icc

(※1)
Linux環境で必要な環境変数の詳細は「2.4 Linux開発・実行環境における環境」をご参照ください。

3.1.2. サンプルコードのビルド

ここではC++サンプルコードのビルド・実行をコンソール上で実行する方法を解説します。

以下は、サンプルプログラム「GetDocInfo.cpp」をビルドして実行する例です。

(1) カレントディレクトリをサンプルコードの配置ディレクトリに切り替えます。
以下は「/root」にSampleCodeを配置した例です。

> cd /root/SampleCode/cpp

(2) ビルドしたいcppファイルを指定し、ビルドします。
本例では「GetDocInfo.cpp」をビルド対象に指定し、出力ファイル名は「GetDocInfo」です。

> g++ GetDocInfo.cpp -o GetDocInfo -I /usr/AHPDFToolLib80/Include -L /usr/AHPDFToolLib80/lib -lPtkAHCommon -lPtkAHDMC -lPtkAHGraphicService -lPtkAHFontService -lPdfTk -lPdfTkEx -lPtkAHPDFLib -lPtkAHPDFEditLib -lPtkPDFLinearizer -licuuc -licui18n -licudata

3.1.3. C++実行ファイルの実行

ビルド後の実行に必要な環境変数等の設定は「3.1.1 C++ビルド・実行環境の設定」をご参照ください。

(1) コンソールを開き、ビルドしたファイルを実行します。

./GetDocInfo in.pdf

3.2. 同梱のC++実行用シェルスクリプトについて

PDF Tool APIのサンプルディレクトリにはC++インターフェースでサンプルプログラムを簡易に実行するためのシェルスクリプト「cppsample-compileandrun.sh」が同梱されています。

AHPDFToolAPI8-Linux_X86_64-Lib_***/SampleCode

3.2.1. シェルスクリプトの操作方法

本項では、シェルスクリプトの簡易な実行方法を解説します。

(1) 実行したいサンプルプログラムを引数に指定し、ターミナルから「cppsample-compileandrun.sh」を呼び出します。

> ./cppsample-compileandrun.sh ImageToPdf

実行が完了すると完了メッセージが出てシェルスクリプトが終了します。

(2) シェルスクリプトと同じ階層に以下のディレクトリが生成され、各実行結果が出力されます。

  • 「cpp-bin」ディレクトリ:ビルドされた実行ファイルの出力先
  • 「cpp-out」ディレクトリ:実行結果の出力先
    サンプルプログラムで処理されたPDFなどが「(プログラム名)_out」の名前で出力されます。
  • 「cpp-out-ExtractPage」ディレクトリ:サンプルプログラム「ExtractPage」専用の出力先