8. バージョンアップ方法 ― Linux
PDF Tool API V5.0/V6.0を使用したプログラムをV8.0用にバージョンアップする方法について説明します。
8.1. 開発環境の準備
- V8.0で提供するAPIは「64bit」のみです。V5.0にてプログラムが「32bit」で作成されている場合、64bit対応をしてください。
- C++ APIの場合、GCC 11.4をご使用ください。
- Java APIの場合、対象のバージョンは「Java 11/17/21/25」です。
8.2. ライセンスファイルの準備
V8.0の動作には、V8.0用のライセンスファイルをご使用ください。
V5.0/V6.0用のライセンスファイルでは動作しません。
8.3. C++ APIの場合
- 「LD_LIBRARY_PATH」にV8.0用のlibディレクトリを指定します。
- g++コマンドで「lib」ファイルを指定している場合、一部のファイル名については接頭語が「libPtk」に変更されていますので、該当ファイル名については変更してください。
8.4. Java APIの場合
- PDF Tool API V5.0/V6.0のプログラムのプロジェクトを開きます。(IDEツール利用の場合)
- リンクするjarファイルを「PdfTkJava80.jar」に変更します。
- 「LD_LIBRARY_PATH」にV8.0用のlibディレクトリを指定します。
- ビルドします。
8.5. コマンドライン
コマンドラインの実行ファイル名を「AHPDFToolCmd80」に変更してください。
8.6. ビルドした実行ファイルの配置について
ビルドした実行ファイルの配置場所は、PDF Tool API V5.0/V6.0用の実行ファイルの運用時と同様です。
PDF Tool APIのモジュールファイルをV8.0用のものにしてください。
8.7. 環境変数について
8.7.1. ライセンスファイル
PDF Tool API V5.0/V6.0のプログラムの運用時、ライセンスファイルの配置に環境変数を使用している場合、V8.0用の環境変数を作成し、指定したパスにライセンスファイルを配置してください。
環境変数名:PTL80_LIC_PATH
8.7.2. フォント構築ファイル
PDF Tool API V5.0/V6.0のプログラムの運用時、フォント構築ファイル用の環境変数を設定している場合、V8.0用の環境変数を作成し、フォント構築ファイルの場所を設定してください。
環境変数名:PTL80_FONT_CONFIGFILE
以上