Office Server Document Converter
は、MS Office(Word / Excel / PowerPoint)文書および PDF などをサーバサイドで PDF、SVG、JPEG/PNG/TIFF(モノクロ/256色カラー画像はWindows版のみ)などへ変換するライブラリです。グループウェアやウェブメールシステム等で Office Server Document Converter
を利用することにより、MS Office がインストールされていない環境でも、MS Office が動作しない環境でも、PDF または SVG を表示可能な環境であれば MS Office 文書を表示することができます。
Office Server Document Converter
は、MS Office の文書を独自にページアップします。このためできあがったページの体裁が MS Office で印刷・PDF にしたものと同じにはなりません。 Office Server Document Converter V11.0 では、ページアップの互換性が不十分な部分もあるため、PDF化、印刷では十分に満足いただける結果にならない場合もあります。アンテナハウスでは、MS Office との互換性を高めるために可能な限り改善を続けていく予定ですが、Office Server Document Converter V11.0 をお使いになるときはこの点にご理解のうえお使いくださいますようお願いします。
Office Server Document Converter V11.0 は、以下のような優れた特徴を持っています。
MS Office文書の変換結果を自力でPDFファイルに出力する独自開発エンジンにより、 接続数無制限のサーバ上でMS Office文書のPDF化が可能です。 ASPサービスにお使いいただくこともできます。Acrobatのライセンスは不要です。
SVG変換は、SVG 1.1だけでなくSVG Basic/SVG Tinyへの変換も可能です。 SVG Basic/SVG Tiny変換に対応することにより、モバイル端末や携帯電話向けサービスにも活用できます。
Office文書、PDF文書を JPEG/PNG/TIFF画像に変換できます(モノクロ/256色カラー画像はWindows版のみ)。先頭ページのみを変換することができますので、サムネイル作成に最適です。TIFF の場合は、マルチページTIFF の出力もできます。
独自に開発したエンジンにより Office文書、PDF文書の読み込みから PDF/SVG 出力まで行いますので、Microsoft Office や Adobe Acrobat、Distiller のライセンスが不要です。ライセンス契約を気にすることなく運用でき、類似機能をもつ他社の製品と比較して高速です。
Office Server Document Converter V11.0 は、組込みインターフェイスとして、 コマンドラインインターフェイス、 .NETインターフェイス、 COMインターフェイス、 Javaインターフェイス 、C/C++インターフェイス を用意しています (.NETインターフェイス、COMインターフェイス は Windows版のみ)。 いずれもストリーム処理が可能です。これらを利用して、 アプリケーションへの組み込みが簡単に行えます。
Windows版では、PDFを経由することなく、プリンタへ直接出力することができます。
読込パスワードを指定したMS Office97-2021、およびPDFファイルも変換対象として利用できます。
Excelからの変換において、シート番号を指定して、必要な情報のみを簡単に変換することができます。
Office Server Document Converter V11.0 は Standard 版、 Professional 版の 2つの版があります。
これらの違いは入出力可能なデータの種類によるものです。
Office Server Document Converter V11.0 が対応する入力ファイル形式は下記のとおりです。
入力ファイル形式 | Standard 版 | Professional 版 |
---|---|---|
.PDF PDF 1.0 - 2.0 |
○ | ○ |
.DOCX / .DOCM / .DOTX / .DOTM V2.0 MS Word 2007 / 2010 / 2013 / 2016 / 2019 / 2021 |
○ | ○ |
.DOC / .DOT MS Word 97 - 2021 |
○ | ○ |
.RTF MS RTF 1.6 - 1.9.1 |
○ | ○ |
.XML MS Word 2003 |
○ | ○ |
.XLSX / .XLSM / .XLTX / .XLTM V2.0 MS Excel 2007 / 2010 / 2013 / 2016 / 2019 / 2021 |
○ | ○ |
.XLS / .XLT MS Excel 97 - 2021 |
○ | ○ |
.PPTX / .PPTM / .POTX / .POTM / .PPSX / PPSM V2.0 MS PowerPoint 2007 / 2010 / 2013 / 2016 / 2019 / 2021 |
○ | ○ |
.PPT / .POT / .PPS MS PowerPoint 97 - 2021 |
○ | ○ |
.XDW
V7.2
DocuWorks V4 - V8 |
○ | ○ |
.TXT etc Text File |
○ | ○ |
.SVG SVG 1.1 / Basic / Tiny |
○ | ○ |
.EMF Enhanced Meta File |
○ | ○ |
.WMF Windows Meta File |
○ | ○ |
.CGM V2.0 Computer Graphics Metafile |
× | ○ |
.BMP Windows Bit Map |
○ | ○ |
.PNG Portable Network Graphics |
○ | ○ |
.GIF Graphics Interchange Format |
○ | ○ |
.TIF Tagged Image File Format (TIFF) |
○ | ○ |
.JPG JPEG File Interchange Format (JFIF) |
○ | ○ |
.JP2 Joint Photographic Experts Group 2000 |
○ | ○ |
出力ファイル形式 | Standard 版 | Professional 版 |
---|---|---|
.PDF PDF 1.3 - 2.0 |
○ | ○ |
.SWF V3.0 Adobe Flash |
× | ○ |
.SVG SVG 1.1 / Basic / Tiny |
○ | ○ |
.PNG Portable Network Graphics |
○ | ○ |
.JPG JPEG File Interchange Format (JFIF) |
○ | ○ |
.TIF V3.0 Tagged Image File Format (TIFF) |
○ | ○ |
.INX V2.0 InDesign® Interchange |
× | ○ |
.XPS V2.0 XML Paper Specification |
× | ○ |
Windows版 |
Windows Server 2022 Windows 11 Windows 10(x64) |
CPU | 上記OSが正常に動作するIntel系のCPU、および100%互換性を持つプロセッサー |
必要メモリ | 上記OSが推奨するメモリ以上(これに加えて1GB以上の空き容量を推奨) |
ハードディスク | 本製品のインストールに必要な100MB以上の空き容量 |
その他 |
モノクロ/256色カラーのJPEG/PNG/TIFF変換は、Windows版でのみ可能です。 |
Linux版 |
Linux (64bit) |
CPU | 上記OSが正常に動作するIntel系のCPU、および100%互換性を持つプロセッサー |
必要メモリ | 上記OSが推奨するメモリ以上(これに加えて1GB以上の空き容量を推奨) |
ハードディスク | 本製品のインストールに必要な100MB以上の空き容量 |
必須モジュール |
Office Server Document Converter Linux版は、GCC 11 でビルドされています。動作には、glibc-2.34, libstdc++6.0.29、もしくは、これらとバイナリ互換性があるライブラリが必要です。セキュリティ対策等のため、予告なくアップデートする場合があります。 |
Amazon Linux 2023 Graviton2版 |
Amazon Linux 2023 (AWS Graviton2) |
必須モジュール | Office Server Document Converter Amazon Linux 2023 Graviton2版は、GCC 11 でビルドされています。動作には、glibc-2.34, libstdc++6.0.29、もしくは、これらとバイナリ互換性があるライブラリが必要です。セキュリティ対策等のため、予告なくアップデートする場合があります。 |
Office Server Document Converter V11.0 評価版 は、以下のような制限があります。
正式使用権をお求めいただくことで、制限なくお使いいただけるようになります。
上記以外の組版の機能的な制限はありません。
Office Server Document Converter V11.0 に関するお問い合わせ、サポートサービスに関しては、下記までメールでご連絡ください。
なお、サポートへのメールには以下の情報が必要です。サポート業務を円滑に行うために、ご協力をお願いいたします。