第1章 製品の概要

本製品は①docxファイルからHTMLファイルに変換処理を行うコマンドライン版プログラム(Word2HTML)と、②Word のリボンに組み込まれるアドインから構成されます。

コマンドライン版の変換対象ファイル形式はMicrosoft Word(以下、Word)で編集して保存したdocx形式ファイルです。Wordの旧文書形式(拡張子doc)文書を変換することはできません。

1.1 コマンドライン版の機能

Word2HTMLはdocx形式ファイルを読み込んでHTML形式に変換するコンバータ(変換エンジン)です。変換エンジンは、アンテナハウスの製品である「Office Server Document Converter」の技術を使って、独自に開発したものです。Wordの「名前を付けて保存」の機能は使用していません。変換エンジンはWindowsのコマンドライン版プログラムとして動作します。

コマンドライン版はWindowsのコマンドプロンプトから直接操作できます。Wordで編集中の文書を、アドインのメニューからHTMLに変換するときは、アドインがコマンドライン版を起動します。

コマンドラインの変換動作を変換オプションのパラメータで指定できます。詳細は、「第3章コマンドライン版の機能と利用方法」を参照してください。アドインからもオプションパラメータの一部を設定できます。

ご注意

コマンドライン版のライセンスはローカルPCで使用するためのものです。サーバーとして使用するPC上にインストールして、そのサーバーに接続したクライアントPCからネットワークを通じて本製品を使用することは許諾しておりません。サーバー上にインストールして使用することをご希望の場合は、弊社営業グループ(sis@antenna.co.jp)までお問い合わせください。

ご注意

コマンドライン版はMicrosoftのOneDrive上のフォルダーとファイルには対応していません。

  • OneDrive上にあるファイルは変換対象として選択できません。
  • OneDrive上のフォルダーを変換先として指定することができません。

1.2 アドインの機能

アドインは、①変換オプションを設定する機能と、②Wordで編集中の文書の内容をHTMLファイルに変換する機能、③変換結果のHTMLファイルを関連付けられたアプリケーションで表示する機能を、Wordのリボンのメニューとして追加します。

上記②の変換処理自体は、アドインのプログラムがWord2HTMLを起動して行います。docxファイルをHTMLファイルに変換した後、ブラウザなどのアプリを起動してHTMLファイルを表示します。

詳細は、「第4章 アドインの利用方法」を参照してください。

なお、アドインのメニューは日本語と英語を内蔵しています。Wordの言語が日本語のとき、アドインのメニューも日本語になります。Wordの言語が英語のとき、アドインのメニューも英語になります。