What is "DITA" ?
DITAとは
DITAとは、XMLの技術を応用した、マニュアルや書籍等のコンテンツを執筆するための仕様です。 この仕様に則って書かれたコンテンツから印刷物(PDF)やHTML、Webヘルプ等の配布可能な媒体を効率よく作成することを目的としています。 DITAはコンテンツを最小単位に切り分けたトピックファイル、そしてコンテンツの構造を決めるマップファイルで構成されており、ドキュメントのコンポーネント化、システム化を志向しています。
トピックファイル
トピックファイルとは、1つの話題のみ書かれたファイルです。たとえば「電源の入れ方」とか「電源の切り方」といった話題毎にトピックファイルを作ることになります。そのため、トピックファイルは必然的に複数用意されることになります。
WordのようなDTPソフトでドキュメントを作る場合、一般的には1つのファイルに全ての話題を詰め込むことになりますが、DITAの場合、話題毎にトピックファイルに分割します。その際、ドキュメントを単に分割すればいいというわけではなく、情報構造をあらかじめ整理することが極めて重要です。
執筆する話題に合わせて、concept(概要)、task(手順)、reference(参考書類)、troubleshooting(トラブルシューティング)等のトピックタイプ(情報タイプ)が標準で用意されています。これらの情報タイプだけではどうしてもうまく表現できない(あるいは執筆する際にもっと強い制約が欲しい)場合のために特殊化という仕組みもあります。
マップファイル
マップファイルはドキュメントの構造を決める役割を持っています。具体的には、トピックファイルの出力順やトピック間の階層構造です(目次に相当する情報と言ってもいいでしょう)。
トピックファイルとマップファイルは完全に分離されている為、マップファイルを変更する事で、コンテンツであるトピックファイルに手を加えることなくドキュメントの構造を変化させることができます。
DITAの特徴・メリット
コンテンツとスタイルが分離しているため、1つのコンテンツを複数の媒体(紙、PDF、Web等)に出力できる
トピック単位でコンテンツを執筆するため、編集、翻訳が容易になる
コンテンツの構造を決めるマップファイルを変える事で、同じトピックを再利用し全く別構造のドキュメントを生成できる
内容が同じであれば、既存のトピックファイルを再利用する事で、同じコンテンツを再度作る手間が省ける。
再利用箇所の修正は元のトピックファイル1つを修正するだけで済むので、修正漏れをなくすことができるコンテンツと分離したスタイルシートを使用する事で、執筆の際、レイアウトを考慮する必要がなく、コンテンツの製作に集中できる
もっと詳しくDITAを知りたい方は
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