長期署名PAdESライブラリ動作環境/制限事項
動作環境
『長期署名PAdESライブラリ』をインストールしてご利用になるには以下の動作環境が必要です。
Windows環境 |
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Linux環境 |
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特記事項 |
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クライアント署名(オプション利用) |
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利用可能な証明書、タイムスタンプについては、「認証局とタイムスタンプ局」をご参照ください。
→ 認証局とタイムスタンプ局
提供API
API | 環境 | 概要 |
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C++ API | Windows/Linux | Visual C++またはG++から利用可能です。 アプリケーション(クライアント)への組み込みに最適です。(例:指定フォルダを定期的にチェックして署名付与) |
Java API | Windows/Linux | JNIを使ったネイティブ部が必要です。標準Java8以降。 サーバーサイドへの組み込み利用に適しています。実行時にオーバーヘッドが小さいため、大量処理に向いています。 |
.NET API | Windowsのみ | C#等から利用可能です。アンマネージ部が必要です。 Java APIと同様の特長とメリットがあります。(Tomcat/ASP.NET等) |
コマンドライン | Windows/Linx | コマンドの引数の指定で利用が可能です。 プログラミングなしで利用可能です。組み込みが容易なため、短時間での開発に適しています。また、処理数が少ない場合には、コマンドラインの方が適していることがあります。 |
制限事項
『長期署名PAdESライブラリ』には以下の制限事項等があります。
- 本製品では現在署名外観のフォントとして"MS-Mincho"のみ利用可能です。
- 32ビット版では 200MBを超えるような大きなPDFファイルの利用は未対応です。
- 証明書による暗号化には未対応です。
- PdaEncrypt(新規暗号化)クラスは未サポートです。
- 本製品は、PDF/A仕様をサポートしていません。PDF/A準拠のPDFに署名はできますが、署名したPDFファイルはPDF/A準拠となりません。
- 本製品で扱えるタイムスタンプは、RFC3161「Internet X.509 Public Key Infrastructure Time-Stamp Protocol」に定める標準タイムスタンプ(ハッシュアルゴリズム:SHA-1、SHA-2)を使用するものです。
- 本製品は、PDF電子署名機能についてAcobat Reader/Acrobatの、7/8/9/X/XIとの相互運用ができます。
- 本製品にパスワードでセキュリティ設定されたPDFを入力する場合、暗号を解除してから処理するため、入力時にパスワードを指定する必要があります。
- 本製品ではパスワードによるセキュリティ設定がされていないPDFを入力する場合、新たにセキュリティ設定をすることはできません。本製品で利用する前にセキュリティ設定による暗号化を行っておく必要があります。
- MDP署名やロック署名済みのPDFファイルへの署名はPAdES仕様上出来ません。
- PDFファイルの生成機能はありませんので別途入力PDFファイルの用意が必要です。
- 本製品ではリニアライズ(Web表示用に最適化)機能はサポートしていません。
- 本製品は「Adobe CDS 証明書」には対応していません。
- 本製品ではPAdES仕様のうち「Part5: PAdES for XML Content」には対応していません。
- 出力先PDFの上書き確認は行っていません。出力先に同名ファイルがあるときは強制的に上書きします。