6.2. PDF Driver API のそのほかの制限事項
- PDF Driver APIを利用してMicrosoft Word / Excel / PowerPoint、ジャストシステム 一太郎の各ファイルのPDF出力処理を行う場合、これらのアプリケーションのCOM(Component Object Model)を使用します。アプリケーションが更新されたりバージョンアップされたとき、出力PDFの内容が更新/バージョンアップ前の結果と異なる、あるいは元文書のレイアウトやデザインと異なる、PDF変換できない、Officeアドイン変換のオプションが効かない、印刷速度が遅くなるなど印刷品質への影響や、COMの動作が変わりPDF Driver APIの動作への影響が出る場合があります。
- Microsoft365の場合、頻繁に更新や機能の追加が行われます。PDF Driver、PDF Driver APIへの影響が確認されたとき、それらにすぐに対応できない場合があります。
- DF Driver APIは印刷アプリケーション(Word / Excel / PowerPoint / 一太郎)の動作に依存します。このため、停止しないで動作することは保証していません。停止が問題になるようなサービス等では、上位システムでエラーや停止時の対処また負荷分散などの機能を組み込まれる事を推奨いたします。
- PDF Driver APIの動作環境は、印刷アプリケーション(Word / Excel / PowerPoint / 一太郎)の動作環境に準じます。ご利用になる印刷アプリケーションの動作環境をご確認ください。
- PDF Driver API V8.0は、PDF Driver V7.5以前のPDF Driverを制御することはできません。
- PDF Driver V8.0は、PDF Driver API V7.5以前のAPIでは制御できません。
- PDF Driver APIを利用して印刷を行うプログラムが動作している環境では、PDF Driver API 以外からPDF Driverが使用されないようにしてください。
- PDF Driver APIを利用して印刷を行うプログラムが、ひとつのユーザー環境で複数同時に動作する場合は、あらかじめ、モデル名が「Antenna House PDF Driver 8.0」であるプリンターを複数個用意してください。製品付属の「プリンターの追加と削除ツール」でプリンターの複製を作成することができます。
- PDF Driver APIを利用した複数スレッド構成のプログラムにおいて各スレッドで印刷を行う場合、あらかじめ、モデル名が「Antenna House PDF Driver 8.0」であるプリンターを複数個用意してください。製品付属の「プリンターの追加と削除ツール」でプリンターの複製を作成することができます。
- PDF Driver APIを使用したプログラムを設計するさい、1つのスレッドから同時に2つの印刷処理が行われないよう制御する必要があります。1つのスレッド内で2つ以上同時に印刷を行うと、プリンタードライバーは正常に動作しません。
- Microsoft Office アドインを使用したPDF出力は Microsoft Office Word/Excel/PowerPoint 文書のみが対象となります。
- PDF出力中に元アプリケーションがエラーとなった場合、PDFの生成は中止されます。
- PDF Driver APIを使用したプログラムにおいて、セクションが複数存在するWordファイルのPDF 出力では、印刷ページ範囲指定や1ページ単位でのPDF出力が正常に動作しない場合があります。
- Excelファイルにおいて、「ページ設定」の「解像度」がシートごとに異なる場合は、PDF Driver API が全シートのなかでもっとも大きな解像度の値に再設定して変換処理を行います。このため、シートの内容によっては、ページレイアウトがオリジナルと異なる場合があります。
- Excelファイルにおいて「ページ設定」の「解像度」がPDF Driverで扱うことができない値の場合、PDF Driver APIは印刷エラーを回避するためにPDF Driverが持つ解像度のいちばん近い値に設定します。このためシートの内容によっては、ページレイアウトがオリジナルと異なる場合があります。
- Excelファイルにおいて、OpenやCloseなどのイベントに対してマクロが設定されているとき、マクロでメッセージが表示されたり、エラーによってExcel アプリケーションからメッセージが表示されるような場合、PDF Driver API の変換処理は中断されます。
- PDF Driver APIの処理において、一太郎ファイルが複数シートを持つ場合は、カレントシート(=開いたときに最前面にあるシート)のみをPDF に出力します。
- PDF Driver APIの処理において、一太郎ファイルのカレントシートがExcel形式の場合、Excelファイルが複数シートを持ちシートの解像度が異なるなどして印刷ジョブが分かれるケースでは、出力されるPDFが複数に分かれます。
出力されるPDF ファイル名の例:
test.pdf
test.pdf.pdf
test.pdf.pdf.pdf
- PDF Driver APIの処理において、一太郎ファイルのカレントシートがPowerPoint形式の場合、印刷時にPowerPoint 画面が前面に表示されます。
- PDF Driver APIの処理において、一太郎ファイルのカレントシートがWord形式の場合、1 ページ目が出力されない場合があります。
- PDF Driver APIの処理において、一太郎ファイルのカレントシートがWord形式の場合、2 ページ目以降の数ページだけ出力される場合があります。
- PDF Driver APIの処理において、動作環境のアプリケーションが「一太郎」のバージョンによっては、印刷時に一太郎の画面が前面に表示されます。
- PowerPointには「用紙に合わせて拡大/縮小」というオプションがあります。PDF Driver APIではこの設定値を制御していません。PowerPointファイルが持つ設定に従った動作となります。
- PDF Driver APIのアドイン変換関数を使用する場合、1ページ(1シート/1スライド)ごとPDF出力を行うオプションは使用できません。
- テキスト形式ファイルをPDF変換する場合、文字コードはWordが判別しています。使用されている文字コードやテキスト内容によっては出力結果が文字化けする場合があります。
- PDF Driver APIの処理において、Excelファイルの非表示シートはPDF出力されません。
- PDF Driver API の通常出力処理において、PowerPointファイルの非表示スライドは出力されません。アドイン変換処理の場合、非表示スライドはPDF出力対象となります。
- Word,Excel,PowerPoint,一太郎形式以外のファイルについて、テキスト形式と判定され変換が行われる場合があります。
※ OEMライセンスでは、Officeアドインはオプション機能です。