5. 付属APIの使い方

5.1. PDF Driverのインストール

付属APIを利用するプログラムの開発環境あるいは実行環境には、PDF Driver のインストールが必要です。

5.1.1. PDF Driver のインストール方法

5.1.1.1.インストールを実行する前の注意事項

  • インストールは、管理者権限を持つユーザーがログインしている環境で行ってください。
  • インストールを行う環境において、すべての印刷が終了していることを確認してください。
  • インストールを行う環境において、すべてのアプリケーションが終了していることを確認してください。

5.1.1.2.インストール手順

  1. 製品パッケージ\PDFDriver_setup フォルダにあるAHPDFDriver80_setup_xxx_MRxx.exe をダブルクリックするなどして起動します。
  2. ダイアログが表示されますので、指示にしたがってインストールを実行します。
  3. インストールの途中に、Microsoft Visual C++ 2015-2022 再頒布パッケージのインストーラが起動する場合があります。起動した場合は、指示にしたがって必ず再頒布パッケージをセットアップしてください。
  4. インストールが完了すると、「コントロールパネル」の「デバイスとプリンター」に「Antenna House PDF Driver 8.0」のプリンターアイコンが表示されます。
  5. デフォルトのインストール先フォルダパスは下記です。

{システムドライブ}:\Program Files\Antenna House\PDF Driver 8.0

※1

インストール終了後、システムの再起動が促される場合があります。

※2

PDF Driverを複製している場合、改訂版にて上書きインストールを行うと複製したプリンターは削除されます。上書きインストール後、再度、プリンターを複製してください。上書きインストール前と同一のプリンター名で複製すると、プリンターが選択する設定ファイルは上書きインストール前と同じものになります。

5.1.2. PDF Driver のアンインストール方法

5.1.2.1.アンインストールを実行する前の注意事項

  • アンインストールは、管理者権限を持つユーザーがログインしている環境で行ってください。
  • アンインストールを行う環境において、すべての印刷が終了していることを確認してください。
  • アンインストールを行う環境において、すべてのアプリケーションが終了していることを確認してください。

5.1.2.2.アンインストール手順

  1. 「コントロールパネル」の「プログラム」‐「プログラムと機能」を開きます。
  2. プログラム一覧にある「Antenna House PDF Driver V8.0」を選択します。
  3. 「アンインストール」をクリックし、指示にしたがってアンインストールを実行します。
  • アンインストール終了後、システムの再起動が必要となる場合があります。

5.2. APIの導入方法

付属APIのモジュールファイルやヘッダーファイルは「製品パッケージ\付属API」フォルダにあります。

5.2.1. 開発環境への導入手順

付属APIのモジュールファイルについてはインストーラはありません。

「付属API」フォルダごと、任意の場所に配置してください。

5.2.1.1.「出力先指定API」C++ APIでの開発

  • 【実行ファイル】:AH_DrvSet80.dll

APIの実行ファイルは、32bit用と64bit用でファイルが異なります。

32bitプログラム実行:「bin32」フォルダ内のファイル

64bitプログラム実行:「bin64」フォルダ内のファイル

  • 【インクルードファイル】:DrvSet.h、AHPD_ErrorCode.h

プロジェクトでは、インクルードディレクトリに下記の2つのフォルダパスを追加します。

付属API\Include

付属API\Include\DrvSetCP

ソースコードにおいて、「DrvSet.h」と「AHPD_ErrorCode.h」をIncludeしてください。

  • 【ライブラリファイル】:AH_DrvSet80.lib、drvselector80AH.lib

プロジェクトでは、ライブラリディレクトリに「付属API\lib32」または「付属API\lib64」フォルダパスを追加します。

ライブラリファイルは32bit用と64bit用は異なるファイルです。開発を行うbit数に適切なライブラリファイルをリンクしてください。

32bitプログラム開発:「lib32」フォルダ内のファイル

64bitプログラム開発:「lib64」フォルダ内のファイル

5.2.1.2.「出力先指定API」.NET APIでの開発

  • 【プロジェクトの「参照」に追加するファイル】:AH_DrvSetNet80.dll

プロジェクトでは、.NET API用のモジュールファイルを参照に追加します。

32bit用と64bit用は区別されています。開発を行うbit数に適切なモジュールファイルを参照に追加してください。

32bitプログラム開発・実行:「bin32」フォルダ内のファイル

64bitプログラム開発・実行:「bin64」フォルダ内のファイル

  • 【実行ファイル】:AH_DrvSetNet80.dll、AH_DrvSet80.dll

.NET APIはC++ APIのラッパーとして開発されています。API動作のためにはC++ API実行ファイル「AH_DrvSet80.dll」が必要です。.NET API用モジュールファイルと同じ場所、あるいは、環境変数「PATH」に設定されているフォルダパスに配置してください。

5.2.1.3.「設定編集API」C++ APIでの開発

  • 【実行ファイル】:EditPS80.dll

APIの実行ファイルは、32bit用と64bit用でファイルが異なります。

32bitプログラム実行:「bin32」フォルダ内のファイル

64bitプログラム実行:「bin64」フォルダ内のファイル

  • 【インクルードファイル】:CEditSettingFile.h、AHPD_ErrorCode.h

プロジェクトでは、インクルードディレクトリに下記の2つのフォルダパスを追加します。

付属API\Include

付属API\Include\EditSettings

ソースコードにおいて、「DrvSet.h」と「AHPD_ErrorCode.h」をIncludeしてください。

  • 【ライブラリファイル】:EditPS80.lib、drvselector80AH.lib

プロジェクトでは、ライブラリディレクトリに「付属API\lib32」または「付属API\lib64」フォルダパスを追加します。

ライブラリファイルは32bit用と64bit用は異なるファイルです。開発を行うbit数に適切なライブラリファイルをリンクしてください。

32bitプログラム開発:「lib32」フォルダ内のファイル

64bitプログラム開発:「lib64」フォルダ内のファイル

5.2.2. 実行環境でのAPI実行ファイルの配置

付属APIの実行ファイル(DLL)のは、以下のa)、b)のどちらかに配置してください。

  1. プログラム実行ファイルと同じ場所に配置
  2. プログラム実行ファイルが参照できる場所に配置(=環境変数「PATH」が通っている場所)