ここでは、Windowsにおいて、Microsoft VIsual Studio 2022を利用してPDF Tool APIのサンプルコードをビルドするための環境整備について説明します。
{システムドライブ}:\Program Files\Antenna House\PDFToolAPI_V7_lib
「Lib-Windows」フォルダにライブラリファイルやヘッダファイルなどがあります。開発環境の任意の場所に配置します。
インストーラにより、ライセンスファイル「ptalic.dat」は「{インストールフォルダ}\License」フォルダに配置され、環境変数「PTL70_LIC_PATH」にフォルダパスが設定されます。
インストールされるライセンスファイルは、インストール後30 日間有効の評価用です。出力されるPDF ファイルに透かし文字列が挿入されます。
ライセンスファイルを、PDF Tool APIのモジュールファイル「PdfTk70.dll」と同じ場所に配置します。
この場合、環境変数「PTL70_LIC_PATH」の作成は必要ありません。
テキスト透かしを挿入したりページ上に文字を描画するには、フォント情報が必要です。
Windows版では、PDF Tool APIはシステムのフォントフォルダに存在するフォントを参照します。
Windows では、オペレーティングシステムの仕様によりフォントファイルは下記のフォントフォルダに存在しています。
{システムドライブ}:\WINDOWS\Fonts
{システムドライブ}:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fonts
上記のフォントフォルダとは異なる場所にあるフォントを参照する場合には、「フォント構築ファイル」を設定します。
(1) フォント構築ファイルは、下記の場所にあります。
{インストールフォルダ}\fontconfig
または、
Lib_Windows\fontconfig
(2) fontconfig フォルダ内には以下の2つのファイルがあります。
font-config.xml :フォント構築ファイルのひな型
font-config.dtd :font-config.xml の定義ファイル
(3) font-config.xml の「font-folder path」タグに、フォントファイルが存在するフォルダパスを記述します。
(例)
<font-config>
<font-folder path="C:\TestFont"></font-folder>
</font-config>
環境変数名 |
設定値 |
設定が必要な場合 |
PTL70_LIC_PATH |
ライセンスファイル「ptalic.dat」が存在する フォルダパス |
「PdfTk70.dll」とは異なる場所にライセンスファイルを配置する場合 |
PTL70_FONT_CONFIGFILE |
フォント構築ファイル 「font-config.xml」のフルパス |
システムのフォントフォルダとは異なる場所にあるフォントを参照する場合 |