ここでは、WindowsにおけるPDF Tool APIの環境整備について説明します。
言い換えれば、サンプルコードをビルドするための下準備です。
詳細なインストール方法についてはライブラリ版マニュアルの『インストール/アンインストール』をご参照ください。
(1) 「Setup-Windows\ AHPDFToolLib_V80_***_x64.exe」をダブルクリックするなどして起動します。
「***」にはR1、MR1などの改訂バージョン名が入ります。
(2) ダイアログの指示にしたがってインストールを行います。
(3) インストール途中に、Microsoft Visual C++ 2022ランタイムライブラリのインストールを促すダイアログが表示された場合は、指示にしたがってインストールを行ってください。
(4) デフォルトのインストール先は以下のフォルダパスです。
{システムドライブ}: \AHPDFToolLib_80
ライセンスファイルの配置先:{インストールフォルダ}\License
詳細はライブラリ説明書に記載の『ライセンスファイルの参照先指定』をご参照ください。
テキスト透かしを挿入したりページ上に文字を描画するには、フォント情報が必要です。
Windows版では、PDF Tool APIはシステムのフォントフォルダに存在するフォントを参照します。
Windows では、オペレーティングシステムの仕様によりフォントファイルは下記のフォントフォルダに存在しています。
{システムドライブ}:\WINDOWS\Fonts
{システムドライブ}:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fonts
上記のフォントフォルダとは異なる場所にあるフォントを参照する場合には、「フォント構築ファイル」を設定します。
(1) フォント構築ファイルは、下記の場所にあります。
{インストールフォルダ}\fontconfig
(2) fontconfig フォルダ内には以下の2つのファイルがあります。
font-config.xml :フォント構築ファイルのひな型
font-config.dtd :font-config.xml の定義ファイル
(3) 「font-config.xml」の「font-folder path」タグに、フォントファイルが存在するフォルダパスを記述します。
(例):(Windows環境で「C:\TestFont」フォルダを指定したい場合)
<font-config>
<font-folder path="C:\TestFont"></font-folder>
</font-config>
(4) font-config.xml とfont-config.dtd を任意の場所に配置します。
(5) 環境変数「PTL80_FONT_CONFIGFILE」を作成し、font-config.xml のフルパスを設定します。
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環境変数名 |
設定値 |
設定が必要な場合 |
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PTL80_LIC_PATH(※1) |
ライセンスファイル「ptalic.dat」の配置フォルダパス |
「PdfTk80.dll」とは異なる場所にライセンスファイルを配置する場合 |
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PTL80_FONT_CONFIGFILE(※2) |
フォント構築ファイル「font-config.xml」のフルパス |
システムのフォントフォルダとは異なる場所にあるフォントを参照する場合 |
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PTL80_ICCPROFILE_PATH(※3) |
カラープロファイル |
「PdfTk80.dll」とは異なる場所にカラープロファイルを配置する場合 |
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PATH |
「PdfTk80.dll」をはじめとしたモジュールファイルの配置パス |
インストーラ実行時にダイアログで「環境変数に追加する」を指定しなかった場合 |
Windows開発・実行環境では上記の環境変数が必要です。
※1
[PTL80_LIC_PATH]に関してはライブラリ版マニュアルの『ライセンスファイルについて』をご参照ください。
※2
[PTL80_FONT_CONFIGFILE]に関してはライブラリ版マニュアルの『描画とフォント埋め込みに使用するフォントの参照先について』をご参照ください。
※3
[PTL80_ICCPROFILE_PATH]に関してはライブラリ版マニュアルの『カラープロファイルの扱い』をご参照ください。