6. Visual Studio Codeでのプログラム作成と実行方法

ここでは、Visual Studio Code(VSCode)を使用した、各種プログラム作成と実行方法を説明します。

6.1. Visual Studio Codeのインストールと準備

6.1.1. Visual Studio Codeのインストール

(1) Visual Studio Codeの公式サイトよりインストーラをダウンロードします。
『Download Visual Studio Code』を開いて「windows」を選択してください。

https://code.visualstudio.com/download

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(2) ダウンロードしたexeファイルをクリックして開くとインストールが始まります。

6.1.2. Visual Studio Codeの日本語化

VSCodeの日本語化拡張「Japanese Language Pack for VS Code」をインストールします。

(1) Visual Studio Codeを起動し、立ち上げる

(2) 左側アクティビティバーにある拡張機能をクリック

(3) 開いたサイドバー上部にある検索欄に「Japanese」と記入

(4) 検索結果に表れる「Japanese Language Pack for VS Code」を選択

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(5) 青色の「install」ボタンを押す

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(6) インストール終了後にVSCodeの再起動をする
再起動後はVSCodeの表示が日本語になっています。

6.2. .NET 8のサンプルコードビルド・実行

6.2.1. .NET SDKのインストール

.NET 8.0用ダウンロードサイトへアクセスし、「SDK 8.0.xx」の項にある「Windows」の「x64」インストーラ-をダウンロードして実行します。

.NET8.0のダウンロード
https://dotnet.microsoft.com/ja-jp/download/dotnet/8.0

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6.2.2. Visual Studio Code拡張のインストール

VSCode拡張機能「C#」をインストールします。

(1) 左側アクティビティバーにある拡張機能をクリック

(2) 開いたサイドバー上部にある検索欄に「C#」と記入

(3) 結果に表れる「C#」を選択

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(4) 青色の「install」ボタンを押す
これでC#の拡張機能のインストールが完了します。

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6.2.3. プロジェクトの作成

「フォルダを開く」と「ターミナルによるプロジェクトの作成」の2つの手順を踏む必要があります。

6.2.3.1. フォルダを開く

  1. 左側アクティビティバーにあるエクスプローラーを選択します。
  2. サイドバーに表示された「フォルダーを開く」をクリックします。
    または、メニューバー左上の「ファイル」を選択し、開いたメニューの「フォルダーを開く」をクリックします。

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(3) プロジェクトのファイルを生成するフォルダを指定して右上の「開く」をクリックします。
(画像ではtest_net8というフォルダを指定しています)

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(4) 下記のダイアログが表示されるので「はい、作成者を信頼します」を選択します。

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(5) 左側のサイドバーのエクスプローラーに指定したフォルダ名が表示されます。

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6.2.3.2. ターミナルによるプロジェクトの作成

(1) 「ターミナル」メニューの「新しいターミナル」を選択します。

Please enter alt text.

新しいターミナル画面が開きます。

Please enter alt text.

(2) 開かれたターミナル画面に以下の dotnet new コマンドを入力します。

dotnet new console --framework net8.0 --use-program-main

これにより新しいコンソールアプリケーションのプロジェクトが作成されます。

Please enter alt text.

( 参考:dotnet new <TEMPLATE> - .NET CLI | Microsoft Learn

6.2.4. PDF Tool API のサンプルコードを使用したプログラムの作成

  1. PDF Tool APIのインストール
    2 PDF Tool APIの開発環境を整える』をご参照ください。
  2. VSCodeを起動してプロジェクトを作成します。
    6.2.3 プロジェクトの作成』をご参照ください。
  3. 「(フォルダ名).csproj」 を開いて以下の赤字箇所を追記します。

<HintPath> に記入するのはPdfTkNet8_80.dllの配置パスです。
以下の例はPDF Tool APIのインストール時にパス指定をしなかった場合です。

<Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk">

 <PropertyGroup>
  <OutputType>Exe</OutputType>
  <TargetFramework>net8.0</TargetFramework>
  <ImplicitUsings>enable</ImplicitUsings>
  <Platform>x64</Platform>
  
<Nullable>enable</Nullable>
 </PropertyGroup>

 <ItemGroup>
  <Reference Include="PdfTkNet8_80">
   <HintPath> C:\AHPDFToolLib_80\bin\PdfTkNet8_80.dll</HintPath>
  </Reference>
 </ItemGroup>

</Project>

(4) 「ファイル」メニューの「ファイルを開く」を選択して使用したいサンプルコードのcsファイルを開きます。

Please enter alt text.

「このワークスペースで信頼されていないファイルを許可しますか?」のダイアログが出た場合は「開く」を選択します。

Please enter alt text.

(5) 「ファイル」メニューの「名前を付けて保存」を選択してプロジェクト生成時に作成された「Program.cs」に上書き保存します。
または、「ファイル」メニューの「名前を付けて保存」を選択して別名保存を行い、その後「Program.cs」を選択し右クリックメニューで「削除」します。

Please enter alt text.

Please enter alt text.

(6) ターミナルに下記のdotnet buildコマンドを入力しビルドを行います。

dotnet build -c Release

(7) ビルドが完了したら、出力フォルダにexeファイルが出力されています。
具体的な実行方法は『4.1.6 .NET 8で発行された実行ファイルの実行方法について』をご参照ください。

または、ターミナルに下記のdotnet runコマンドを入力することでも実行可能です。

dotnet run

プログラムに引数が必要な場合は「run」のあとに引数を記入してください。

6.3. .NET Frameworkのサンプルコードビルド・実行

6.3.1. .NET Framework SDKのインストール

ここでは.NET Framework 4.8.1のインストールについて説明します。

(1) .NET Framework用ダウンロードサイトへアクセスし、「アプリのビルド-開発パック」の項にある「開発者パック」インストーラ-をダウンロードして実行します。

.NET Framework 4.8.1のダウンロード
https://dotnet.microsoft.com/ja-jp/download/dotnet-framework/net481

なお、必要に応じて日本語の言語パックもダウンロード・インストールをしてください。

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6.3.2. Visual Studio Code拡張のインストール

『6.2 .NET 8のサンプルコードビルド・実行』内の『6.2.2 Visual Studio Code拡張のインストール』をご参照ください

6.3.3. プロジェクトの作成

「フォルダを開く」と「ターミナルによるプロジェクトの作成」の2つの手順を踏む必要があります。

6.3.3.1. フォルダを開く

『6.2 .NET 8のサンプルコードビルド・実行』内の『6.2.3.1 フォルダを開く』をご参照ください

6.3.3.2. ターミナルによるプロジェクトの作成

(1) 「ターミナル」メニューの「新しいターミナル」を選択します。

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新しいターミナル画面が開きます。

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(2) 開かれたターミナル画面に以下の dotnet newコマンドを入力します。(※)

dotnet new console --target-framework-override net481 -lang c# --use-program-main

これにより新しいコンソールアプリケーションのプロジェクトが作成されます。

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※注意:
dotnet newコマンドで.NET Frameworkを指定することができる[--target-framework-override]オプションは公式リファレンスには掲載されていない、非公式なものです。
当該コマンドが非公式にされている理由としては.NETフォーラム上で、dotnetコマンドはWindowsやLinuxなどのマルチプラットフォームで動作させることを想定している反面、.NET FrameworkはWindowsのみでしか動作しないことが示唆されています。

参考:

dotnet new <TEMPLATE> - .NET CLI | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/dotnet/core/tools/dotnet-new

Target frameworks in SDK-style projects | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/dotnet/standard/frameworks

Using dotnet new for targeting .NET Framework | .NET GitHub
https://github.com/dotnet/templating/issues/1406

6.3.4. PDF Tool API のサンプルコードを使用したプログラムの作成

  1. PDF Tool APIのインストール
    2 PDF Tool APIの開発環境を整える』をご参照ください。
  2. VSCodeを起動してプロジェクトを作成します。
    6.3.3 プロジェクトの作成』をご参照ください。
  3. 「(フォルダ名).csproj」 を開いて以下の赤字箇所を追記します。

<HintPath> に記入するのはPdfTkNet80.dllの配置パスです。
以下の例はPDF Tool APIのインストール時にパス指定をしなかった場合です。

<Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk">

 <PropertyGroup>
  <OutputType>Exe</OutputType>
  <TargetFramework>net481</TargetFramework>
  <ImplicitUsings>enable</ImplicitUsings>
  <Platform>x64</Platform>
  <LangVersion>10.0</LangVersion>

  <Nullable>enable</Nullable>
 </PropertyGroup>

 <ItemGroup>
  <Reference Include="PdfTkNet80">
   <HintPath>C:\AHPDFToolLib_80\bin\PdfTkNet80.dll</HintPath>
  </Reference>
 </ItemGroup>

</Project>

(4) 「ファイル」メニューの「ファイルを開く」を選択して使用したいサンプルコードのcsファイルを開きます。

Please enter alt text.

「このワークスペースで信頼されていないファイルを許可しますか?」のダイアログが出た場合は「開く」を選択します。

Please enter alt text.

(5) 「ファイル」メニューの「名前を付けて保存」を選択してプロジェクト生成時に作成された「Program.cs」に上書き保存します。
または、「ファイル」メニューの「名前を付けて保存」を選択して別名保存を行い、その後「Program.cs」を選択し右クリックメニューで「削除」します。

Please enter alt text.

Please enter alt text.

(6) ターミナルに下記のdotnet buildコマンドを入力しビルドを行います。

dotnet build -c Release

(7) ビルドが完了すると、出力フォルダにexeファイルが出力されます。

具体的な実行方法に関しては『4.2.4 .NET Frameworkでビルドされたexeファイルの実行』をご参照ください。

または、ターミナルに下記のdotnet runコマンドを入力することで、実行可能です。

dotnet run

プログラムに引数が必要な場合は「run」のあとに引数を記入してください。