Web 入稿~自動組版システム
株式会社アートプロセス様、有限会社日本プリコム様
システムとサービスの概要と目的
- ブラウザから出版社営業担当者、制作担当者がデザインテンプレートを選択し、文字や画像などを入稿
- 入稿後、組版実行を選択すると、仕上がり確認用にPDFを出力
- ページ割付までの操作をブラウザ上で実現
- 入稿データは組版用中間データからFOに変換
- 雑誌ごと、号ごとに異なるデザインパターンへの柔軟な対応
Formatter 導入による効果
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組版速度の向上
ブラウザから文字や画像を入稿し、自動組版の結果を得るためには、DTPアプリケーションを持たないユーザーが、ブラウザで表示・確認できるデータに変換する必要があります。導入前は、EPSやPSを書き出せる組版エンジンを採用し、そのデータをさらにPDFやJPEGに変換していましたが、導入後は、『Formatter』がPDFを出力できることから、ユーザが出力結果を得るまでの時間を飛躍的に短縮できました。これは単に速度の向上だけではなく、生産性の向上にも大きく貢献しています。
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容量負荷の軽減
また、印刷系のシステムでは、画像や出力データが大量に行き交うことによるネットワークへの負荷、また、それらデータを蓄積するためのファイルサーバへの負荷など、運用面においての負荷にも常に注意する必要がありますが、導入後はPDFが主なデータとなり、全体的な負荷の軽減をすることができました。
Formatter を選定した理由
導入前の当時、印刷会社へのデータ入稿はEPSやPSデータが主流で、PDFを直で出力できる『Formatter』に魅力を感じてはいましたが、環境の問題から導入を見送ってきました。しかし、2008年頃から、PDFワークフローが印刷会社側でも確立され始め、導入を促進することができるようになりました。2010年現在ではPDFの方が歓迎されるまでになっており、なんら心配をしていません。
また、当初は『Formatter』の日本語組版としての品質を心配する声が聞かれましたが、事例としてあげている雑誌(株式会社アートプロセス様(※1)、有限会社日本プリコム様(※2)を見ていただければ分かるとおり、その他のアプリケーションで作られた情報出版物に引けをとらない仕上がりになっています。
※1:株式会社サンマーク様発行「Nasse熊本」「Nasse北九州」「福岡Messa-jyu」など(ページ組、FAX校正用紙の自動組版に使用)
※2:株式会社ミルクルナビ名古屋様発行「milkl navi 名古屋」、株式会社流行発信様発行「月刊Cheek」「夏休みファミリーレジャーガイド2010」、株式会社名古屋リビング新聞社様発行「リビング名古屋」など(小組、FAX校正用紙の自動組版に使用)