Antenna House Formatter新しい機能
『Antenna House Formatter V7』のマイナーバージョンアップで追加された機能をご紹介します。
V7.4 の新しい機能
『Formatter V7.4』では、ご要望の多かった機能を中心に以下の対応をいたしました。
- 動作環境が更新されました。
- CSSグリッドに対応しました。 ☞ CSS (-ah-)display
- CSSフレックスボックスに対応しました。 ☞ CSS (-ah-)display
- CSS でページ番号の解決を待たずにレンダリングが処理可能になりました。 ☞ CSS -ah-fixed-width-pending-page-number
- CSS ::before / ::after が機能拡張されました。 ☞ CSS ::before / ::after
- CSS の擬似クラス :is()、:where()、:has() が指定可能になりました。また一部擬似クラスを CSS4 に対応しました。 ☞ Pseudo Classes
- CSSデバグツリーが出力可能になりました。
- fo:external-graphic の src に指定されたデータを、Office Server Document Converterを利用してPDFに変換可能になりました。 ☞ axf:image-preproc / CSS -ah-image-preproc【サンプルデータ】
- URL の行分割方法が指定可能になりました。 ☞ axf:url-break / CSS -ah-url-break
- ハイフンの位置での行分割でハイフンを行頭にも置くかどうかが指定可能になりました。 ☞ axf:double-hyphen-translineation / CSS -ah-double-hyphen-translineation【サンプルデータ】
- ドロップキャップの start側のフロートの配置が指定可能になりました。 ☞ axf:initial-letters-start-intrusion / CSS -ah-initial-letters-start-intrusion【サンプルデータ】
- axf:border-radius が機能拡張されました。
- トンボをページ内容の上に描くかどうかが指定可能になりました。 ☞ axf:printer-marks-over-content / CSS -ah-printer-marks-over-content【サンプルデータ】
- axf:annotation-file-attachment / CSS -ah-annotation-file-attachment に data:スキームが指定可能になりました。
- color-conversion="all-cmyk" のとき、黒を常に K100 に変換するかどうかが指定可能になりました。 ☞ color-conversion-k100
- box-shadow にてぼかし処理を行うときの画像の解像度が設定可能になりました。 ☞ boxshadow-resolution-dpi
- 画像を copy-image-path で指定したディレクトリに複写して処理するとき、指定した画像の複写先ディレクトリが存在しない場合、そのディレクトリを作成するかどうかが指定可能になりました。☞ create-copy-image-path、-svgcicp
- PDF2.0 で非推奨の注釈を出力するかどうかが指定可能になりました。 ☞ allow-deprecated-annotation
- PDF2.0 に PDF1.X を埋め込むかどうかが指定可能になりました。 ☞ allow-embedding-lower-versions
- XML Catalogs ファイルが指定可能になりました。 ☞ xml-catalog
- Windows のシステムのフォントディレクトリの走査をレジストリで行うか物理的なディレクトリで行うかが指定可能になりました。 ☞ winfonts-registry
- GUI のレイヤ表示がリセット可能になりました。 ☞ レイヤサブメニュー
- GUI で MathML を描画するとき、常にテキストをグリフ表示するかどうかが指定可能になりました。☞ MathMLをグリフ表示する
- 利用できる単位が拡張されました。 ☞ fr
- Windows版で長いパスのファイルが処理可能になりました。 ☞ 動作環境
- 線形バーコードでバーの幅の表示倍率が指定可能になりました。
V7.3 の新しい機能
『Formatter V7.3』では、ご要望の多かった機能を中心に以下の対応をいたしました。
- Scalable Vector Graphics (SVG) 2 の描画に対応しました。 ☞ SVG仕様の実装状況【サンプルデータ】
- Scalable Vector Graphics (SVG) 2 の出力に対応しました。 ☞ SVG出力
- SVG で filter や mask などに対応しました。 ☞ SVG仕様の実装状況
- 絵文字に対応しました。【サンプルデータ】
- GUI でレイヤの表示状況が確認可能になりました。 ☞ レイヤウィンドウ
- GUI のしおりウィンドウでしおりの開き方が選択可能になりました。 ☞ ポップアップメニュー
- GUI の [編集]-[スタイルシートの編集]で CSSの関連するスタイルシートがある場合、サブメニューにその一覧が表示されるようになりました。
- GUI の文書情報ダイアログが機能強化されました。
- GUI やコマンドラインで、出力するページの指定が機能強化されました。 ☞ 出力範囲、-page
- コマンドラインで、出力の最後にブランクページが出力可能になりました。 ☞ -addbp
- <axf:font-face> / CSS @font-face が機能拡張されました。【サンプルデータ】
- 拡張要素でスクリプト別のゼネリックフォントが指定可能になりました。 ☞ <axf:script-font>
- <axf:document-info> / HTML <meta> が機能拡張されました。
- axf:float-move / CSS -ah-float-move の値が拡張されました。
- break-after / CSS (-ah-)break-after と break-before / CSS (-ah-)break-before の値が拡張されました。【サンプルデータ】
- break-after、break-before の有効な高さが指定可能になりました。 ☞ axf:break-distance / CSS -ah-break-distance【サンプルデータ】
- page-position の値が拡張されました。【サンプルデータ】
- initial-page-number の値が拡張されました。
- axf:punctuation-trim / CSS (-ah-)punctuation-trim の値が拡張されました。
- 和欧文間のアキや全角約物の詰めのためのみなし文字列が指定可能になりました。 ☞ axf:text-treat-as / CSS -ah-text-treat-as
- axf:text-combine-horizontal / CSS (-ah-)text-combine-horizontal の値が拡張されました。
- border-style の値が拡張されました。【サンプルデータ】
- border-style="triple" の線の太さが指定可能になりました。 ☞ axf:border-triple-thickness / CSS -ah-border-triple-thickness【サンプルデータ】
- axf:border-wave-form / CSS -ah-border-wave-form の値が拡張されました。【サンプルデータ】
- CSS (-ah-)counter-set が指定可能になりました。
- 画像の回転が指定可能になりました。 ☞ axf:image-orientation / CSS -ah-image-orientation
- 両面印刷が指定可能になりました。 ☞ axf:printer-duplex / CSS -ah-printer-duplex
- 組版に必要な Antenna House Formatter のバージョンが指定可能になりました。 ☞ axf:require / CSS -ah-require
- オプション設定ファイルで、watermark-text で指定した文字列への設定が機能拡張されました。【サンプルデータ】
- オプション設定ファイルで、PDF の MediaBox の原点を (0,0) に調整可能になりました。 ☞ mediabox-origin-zero
- オプション設定ファイルで、axf:alttext / -ah-alttext が設定されていない場合にフォールバックする文字列が設定可能になりました。 ☞ fallback-alttext
- オプション設定ファイルで、未解決のinternal-destinationに対するエラーレベルが指定可能になりました。 ☞ unresolved-internal-destination
- オプション設定ファイルで、https: で、自己署名証明書などの不正な証明書のエラーを無視するかどうかが指定可能になりました。 ☞ ignore-certificate-error
V7.2 の新しい機能
『Formatter V7.2』では、ご要望の多かった機能を中心に以下の対応をいたしました。
- 動作環境に Amazon Linux 2 Graviton2版と Macintosh M1版が追加されました。
- .NETインターフェイスで .NET Core が利用可能になりました。
- GUI でしおり表示が可能になりました。
- axf:float-y / CSS -ah-float-y が機能拡張されました。【サンプルデータ】
- 最終行の空白が調整可能になりました。 ☞ axf:adjust-last-line-spacing / CSS -ah-adjust-last-line-spacing【サンプルデータ】
- XSL でも column-rule にショートハンドが指定可能になりました。【サンプルデータ】
- CSS でも同一ページ内の同一の脚注を削除するかどうかが指定可能になりました。 ☞ CSS -ah-suppress-duplicate-footnote
- CSS でも XSL の leader-length.minimum のような複合名が利用可能になりました。 ☞ XSL仕様と同様の CSS拡張
- :first-child や :only-of-type などの擬似クラスをルート要素にマッチさせるかどうかが指定可能になりました。 ☞ css-child-match-root
- メディアタイプの値が拡張されました。
- CSS @page が機能拡張されました。
- ページセレクタ :nth() が指定可能になりました。
- タグ付きPDF でのタグに拡張テキストが指定可能になりました。 ☞ axf:expansion-text / CSS -ah-expansion-text【サンプルデータ】
- タグ付きPDF を出力するとき、代替テキストが設定されたタグの子孫のタグに代替テキストを設定するかどうかが指定可能になりました。 ☞ allow-nest-alt-text
- 分冊出力される PDF ごとに言語が指定可能になりました。 ☞ 多分冊PDF出力
- SVGで、ルート要素の fill が省略されたとき、上位の XML で指定されている color の値が引き継ぎ可能になりました。 ☞ inherit-svg-fill-color
- axf:hyphenate-caps-word / CSS -ah-hyphenate-caps-word の値が拡張されました。【サンプルデータ】
- オランダ語とタイ語の例外辞書が添付されました。
- GUI のメニューからインターネット上の「AH Formatter サンプル集」が表示可能になりました。
- 単位 dpcm が利用可能になりました。
『AH Formatter V7.2』のヘルプでは、各プロパティから、そのプロパティに関連するサンプルデータを閲覧できるよう、Web上に公開しているサンプルデータへのリンクを付加しました。
V7.1 の新しい機能
『Formatter V7.1』では、ご要望の多かった機能を中心に以下の対応をいたしました。
- アルメニア文字とジョージア文字に対応しました。 ☞ 対応スクリプトと言語【サンプルデータ】
- axf:overflow-condense / CSS -ah-overflow-condense に複数の値が指定可能になりました。【サンプルデータ】
- axf:overflow-condense="line-height" の下限の値が指定可能になりました。 ☞ axf:overflow-condense-limit-line-height / CSS -ah-overflow-condense-limit-line-height
- axf:overflow-condense="letter-spacing" の下限の値が指定可能になりました。☞ axf:overflow-condense-limit-letter-spacing / CSS -ah-overflow-condense-limit-letter-spacing
- オーバーフローの詰め込み後に text-align-last="justify" を自動的に設定するかどうかが指定可能になりました。☞ axf:condensed-text-align-last / CSS -ah-condensed-text-align-last【サンプルデータ】
- axf:float-move / CSS -ah-float-move でページ番号が指定可能になりました。
- axf:float-x / CSS -ah-float-x の値が拡張されました。【サンプルデータ】
- <fo:inline-container> 内のブロックがオーバーフローしたときの調整が指定可能になりました。 ☞ axf:inline-overflow-align / CSS -ah-inline-overflow-align【サンプルデータ】
- インライン要素を句読点に食い込ませるかどうかが指定可能になりました。 ☞ axf:intrude-into-punctuation / CSS -ah-intrude-into-punctuation【サンプルデータ】
- keep-together.within-line 条件の上限幅が指定可能になりました。 ☞ axf:keep-together-within-inline-dimension / CSS -ah-keep-together-within-inline-dimension
- axf:footnote-keep / CSS -ah-footnote-keep の値が拡張されました。
- table-layout="auto" のとき、column の幅決定のために、先読みする fo:table の row数が指定可能になりました。 ☞ axf:table-auto-layout-limit / CSS (-ah-)table-auto-layout-limit
- fo:retrieve-table-marker から参照する fo:marker 内の fo:table-row の最大数が指定可能になりました。 ☞ axf:retrieve-table-rows
- axf:suppress-if-first-on-page / CSS -ah-suppress-if-first-on-page の値が拡張されました。
- axf:suppress-duplicate-marker-contents が、<fo:retrieve-marker> が異なる <fo:marker> を参照しているときでも有効になりました。
- 行番号を継続行を除いて振るかどうかが指定可能になりました。 ☞ axf:line-number-except-continued-line / CSS -ah-line-number-except-continued-line【サンプルデータ】
- CJKで axf:avoid-widow-word="true" のとき、1文字に最後の約物を含めて勘定するかどうかがブロック要素に指定可能になりました。 ☞ axf:avoid-widow-words-cjk-punctuation / CSS -ah-avoid-widow-words-cjk-punctuation【サンプルデータ】
- axf:word-break / CSS (-ah-)word-break の値が拡張されました。
- オプション設定ファイルの quotationmark で、引用符の扱いが変更可能になりました。また、axf:quotetype でも引用符の向きが指定可能になりました。【サンプルデータ】
- オプション設定ファイルでオーバーフローのエラーを報告するかどうかが指定可能になりました。 ☞ error-if-overflow
- HTML で ICCプロファイルが指定可能になりました。 ☞ <meta name="color-profile">
- CSS でも分割されたセルでの表示内容が指定可能になりました。 ☞ CSS running(table-cell-repeated-marker)
- CSS の var()関数が指定可能になりました。
- <img> など画像の width/height を参照するときのための関数が拡張されました。 ☞ CSS -ah-attr-img()
- HTML用デフォルトCSS(html.css)を XML+CSS のときも適用するかどうかが指定可能になりました。 ☞ apply-default-html-css-to-XML
- 注釈の作成日と修正日が指定可能になりました。 ☞ axf:annotation-createdate / CSS -ah-annotation-createdate、axf:annotation-modifydate / CSS -ah-annotation-modifydate【サンプルデータ】
- 選択されたフォントで italic や small-caps がエミュレートされたときにそれを報告するかどうかが指定可能になりました。 ☞ emulated-italic、emulated-small-caps
- Ghostscript を使って EPS を PDF へ変換するとき、任意のパラメータが指定可能になりました。 ☞ gs-options
- MathML の <msline> の上下のアキが指定可能になりました。 ☞ mslineOverGap、mslineUnderGap
- バーコードジェネレータオプションで Aztec Code が指定可能になりました。【サンプルデータ】
- WYSIWYGウィンドウの表示を複数ページで行うのかどうかが指定可能になりました。
- GUI で現在のページの組版結果の自動分析が可能になりました。
- 組版結果の自動分析の分析項目が拡張されました。
V7.0 の新しい機能
『Formatter V7.0』では、ご要望の多かった機能を中心に以下の対応をいたしました。
- 動作環境が更新されました。
- 欧文組版における行分割処理が改良されました。【サンプルデータ】
- BIDI処理が改良されました。 ☞ AH Formatter V6.6 との組版上の相違
- ドロップキャップが指定可能になりました。【サンプルデータ】
- axf:suppress-if-first-on-page / CSS -ah-suppress-if-first-on-page の動作が改良されました。 ☞ AH Formatter V6.6 との組版上の相違
- ページ先頭または段先頭のブロックの text-indent が指定可能になりました。 ☞ axf:text-indent-if-first-on-page / CSS -ah-text-indent-if-first-on-page【サンプルデータ】
- 最後の行末のアキが調整可能になりました。 ☞ axf:flush-zone / CSS -ah-flush-zone【サンプルデータ】
- axf:avoid-widow-words / CSS -ah-avoid-widow-words の値が拡張されました。【サンプルデータ】
- ページ(段)の上部や下部に残らなければならない table-row数が指定可能になりました。 ☞ axf:table-row-widows / CSS -ah-table-row-widows、axf:table-row-orphans / CSS -ah-table-row-orphans【サンプルデータ】
- 分割禁止語が指定可能になりました。 ☞ unbreakable-words【サンプルデータ】
- 大文字からなる語をハイフネーションするかどうかが指定可能になりました。 ☞ axf:hyphenate-caps-word / CSS -ah-hyphenate-caps-word
- ハイフンから始まる語で、先頭のハイフン直後で行分割しない言語が指定可能になりました。 ☞ avoid-orphan-hyphen
- 1文字の単語を行末に置かない言語が指定可能になりました。 ☞ avoid-orphan-single-word
- ハングル字母をリガチャするかどうかが指定可能になりました。 ☞ jamo-ligature
- text-orientation-mode の値が拡張されました。
- 重複したマーカ参照の除去が指定可能になりました。 ☞ axf:suppress-duplicate-marker-contents
- XSL-FO でも merge-sequential-page-numbers に "merge-f" や "merge-ff" が指定可能になりました。
- CSS で box-decoration-breakプロパティが指定可能になりました。
- CSS でも脚注とアンカーを同一ページ内または段内に配置可能になりました。 ☞ CSS -ah-footnote-keep
- CSS でも脚注の配置の方法が指定可能になりました。 ☞ CSS -ah-footnote-stacking
- CSS でも internal-destination が指定可能になりました。 ☞ CSS -ah-internal-destination
- HTMLで <a href="#123"> のようにしたときにページ番号とみなすかどうかが指定可能になりました。 ☞ href-page-link
- PDF 2.0 が出力可能になりました。 ☞ PDF出力
- PDF/X-4p が出力可能になりました。 ☞ PDF/X
- Role Map が指定可能になりました。
- <axf:document-info> / HTML <meta> に createdate と modifydate が指定可能になりました。
- CSS でも PDF にカスタムプロパティが設定可能になりました。 ☞ HTML <meta>
- internal-destination / CSS -ah-internal-destination に PDF の Named Action が指定可能になりました。
- axf:bookmark-include の値が拡張されました。
- 電子署名フィールドで、署名の時点で文書をロックするかどうかが指定可能になりました。 ☞ axf:field-lock-document / CSS -ah-field-lock-document
- Adobe Fonts に対応しました。
- WebP に対応しました。
- 画像の代替テキストを表示するかどうかが指定可能になりました。 ☞ axf:display-alttext / CSS -ah-display-alttext【サンプルデータ】
- SVG で外部の CSS が参照可能になりました。 ☞ SVG仕様の実装状況
- SVG でルート要素の width と height が省略されたとき、viewBox の指定に合わせるかどうかが指定可能になりました。 ☞ responsive-svg-size
- <math> の display の初期値が変更可能になりました。 ☞ mathDisplay
- コマンドラインで、組版結果の体裁上の問題が検出可能になりました。 ☞ 組版結果の自動分析
- コマンドラインで、XML形式でのエラー出力が可能になりました。 ☞ -xmlerr
- GUI やコマンドラインで、出力されるエラーメッセージが抑制可能になりました。 ☞ no-disp-warnings
- ログウィンドウに表示されるドキュメントへリンクが付加されるようになりました。
- ログウィンドウの表示方法が指定可能になりました。
- GUI からフォント構築ファイルが編集可能になりました。 ☞ フォント構築ファイルを編集
- GUI にフルスクリーンモードが設定可能になりました。 ☞ フルスクリーン
- GUI のツールバーアイコンのサイズを大きめにすることが可能になりました。 ☞ 大きいツールバーアイコン