住宅情報誌、物件チラシ、契約書作成ツールとして活用
香陵住販株式会社様
システムとサービスの概要と目的
- 自社物件データを整備、データベース化して再利用し易い仕組みを構築
- 販促支援ツール作成の省力化、制作効率を高め且つ即時性を実現する
- 複数の紙媒体とWebへの配信をより早く実現するため、全物件のデータベース化
香陵住販は水戸・ひたちなかを中心に、賃貸アパート・マンション、売買不動産等の仲介を行って既に3万件以上の物件データベースを構築している。この情報を広く配信する為Webサイト、住宅情報誌、フリーペーパー、物件チラシ、など多様な媒体にコンテンツを纏めることが必要であり、制作コスト低減と時間短縮が求められる。そこで物件データをXML化することで物件チラシと住宅情報誌等の販促ツールの原稿を自動組版へ移行。また物件の契約データもXML化することで契約書類作成の支援に役立てている。
自動組版の仕組み構築に際して既存のデータベースと連携した組版エンジンにはXSL FormatterV4.2を採用し、大量のデータを高速にPDF化している。紙面再現のスタイルシートはXSLTの代わりに、アンテナハウス社製のXSL Report Designerを用いてRXLによる簡単なレポート形式で出力する方式を採用し実現した。
XSL Formatter 導入による効果
- 住宅情報誌作成の省力化が実現 (大量データからの高速組版が実現した)
- 物件チラシはRXLテンプレートにより多様な表現が可能になった
- 物件紹介に必須のアイコン、QRコードの自動生成が実現した
- 契約書作成事務の省力化 (物件データから連動した書式作成が可能)
- 契約書のテンプレート化により法務対応処理も迅速になった
Formatterを選定した理由
レイアウト変更頻度の高い販促物、契約書式に対応できるようXSL Report Designerで出力スタイルを設定変更しモジュール化した。PDF変換が迅速な組版エンジンAH Formatterと連携して最適な制作環境が実現したと考えている。
また、緻密なレイアウト指定が必要な出版物の場合にXSL-FOを生成するXSLTスタイルシートを用いることでDTP並みの組版が実現することも将来的な安心材料である。
今後の課題
拡大する物件情報量と利用者向けの的確な情報配信に対し常に効率化を実現したい。また、契約書作成事務のユーザーインターフェイスの改善。本社ならびに支店間で共有できる契約台帳のデータベース化など法務関連書類まで物件データと連動した仕組みの構築を将来的な課題としている。