技術論文誌「NEC 技報」の自動組版 ~技術論文の Web 入稿による自動組版~
日本電気株式会社様
概要
「NEC技報」をデジタルデータ、XMLデータ化し、Web閲覧と組版に利用するためのものです。
- Web登録画面からのNEC技報記事の新規登録・更新
- XSL-Formatterによる技報単位の自動組版PDF出力
- Web用技報データ(HTML)の自動生成
2007年11月から発行の英語版「NEC技報」も、Formatterの多言語対応で短期間で実現しています。
目的
- 来るべきユビキタス社会とITネットワークに対応したデータの整備
- 「印刷、Web、アーカイブ」+αの拡張性による、マルチメディアの基盤を構築
- コンテンツのワンソース・マルチユース化によりコストダウン
組版事例
導入による効果
- XML自動組版の採用により、入力作業の平準化・定型化・オペレータの技術教育費の削減
- データのオンライン化と一元管理・関係機関相互の情報の共有化
- Web制作プロセスの簡略化・工程の一元管理により重複作業の削減による省力化
- 制作作業の内製化・外注費削減、制作費・管理費のコストダウン、マンパワーの有効活用
導入に伴う作業フローごとの効果
- 原稿入稿 → Webデータとの共有
- 原稿整理・編集 → スタイルシートの利用により、レイアウト指示不要
- 原稿入力 → DTP知識不要・所定フォーマットに従って入力
- データ登録 → 新規登録時にアーカイブでの活用を前提としたDB化が可能
- 校正 → 随時確認可能(リアルタイムでPDF出力)
- 校正反映・再校 → 随時入力・随時確認(リアルタイムでPDF出力)
- 組版・PDF出力 → DTP知識不要・レイアウトはスタイルシートまかせ。随時組版結果を確認可能
- 印刷・製本 → 印刷段階での修正作業なし
- WEBデータ登録 → 組版データとの共有により、新たにデータ作成に必要なし
- HTML作成 → スタイルシートにより動的に生成されるため、HTML知識・デザイン不要
- HTML校正 → データ共有のため、レイアウト確認のみ
- Web用分割PDF作成 → 分割PDF作成機能とあわせ、印刷用とは異なるレイアウトでの出力を、HTML出力時に同時実行
今後の課題
- 新企画の発生とレイアウトの短期間の切り替えに伴う、スタイルシートの改編の対応
- 画像挿入方法改善