多言語マニュアル組版システム
米国の周辺機器メーカー様 導入事例
- 本システムは、周辺機器の操作マニュアルを多言語で組版してCD-ROMに収めるPDFファイルと印刷物を作成するシステムです。
- この周辺機器メーカーは、国際市場におけるトップ・サプライヤであることから操作マニュアルの多言語化はビジネス上の必須項目となっていました。
- 使用言語は、英語やラテン・アルファベットを使う西欧言語の他に、日本語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、アラビア語、ヘブライ語、タイ語で制作します。
運用
システムの制作は、ISOGEN Internationalが行いました。XSL Formatterを含むシステム自体は、周辺機器メーカーに導入されています。操作説明書の内容は、周辺機器メーカーとローカリゼーション会社によって制作されます。内容ができあがるとXSL Formatterで組版して、自動的にPDF化されます。
印刷品質のPDF制作時には、高品質のグラフィックが要求されるためグラフィックについてはEPSで作成して、AcrobatDistillerサーバでPDFを生成しています。
Formatterを選定した理由
- 従来は、顧客の会社ではSGMLベースの組版システムで行っていた。しかし、そのシステムでは日本語、中国語、韓国語、タイ語、アラビア語などの重要な言語の組版ができないため、新しい方法の採用が必要であった。XSL-FOは、多言語化を想定してあらゆる言語を平等に扱うことができるように設計されているので、多言語化が容易に行えることが期待できた。特に、XSL Formatter では上記の言語を含む多言語組版が実現できる。
- XSL-FOベースで、他の手段に比べて十分に安価なシステムを構築できると考えられた。特に、XSLTが優れた変換手段であることから、実装コストとメンテナンスコストが相当に安価になると予想できた。