本製品で読み込み、保存、出力できるファイル形式を説明します。サポートファイル形式
本製品で読み込んで編集対象にできるファイルは、次の図のように用紙PDFと編集情報付きファイルに分けられます。
用紙PDFとなるPDFと画像ファイルは汎用・標準形式です。編集用パスワード(オーナーパスワードとも呼ばれます。PDFに対する権限を設定できます。))で変更禁止に設定されているPDFも用紙PDFとして使うことができます。もう一方の編集情報付きファイルは、本製品で編集した設定などを保存する形式です。本製品独自の形式である編集情報ファイル(.wppx)と、編集情報付きPDFの2種類があります。
編集情報ファイルには、用紙PDFに加えて、本製品で記入したオブジェクトなどの設定情報がすべて入っています。保存するとき、ファイル形式として「編集情報ファイルとして保存 (*.wppx)」を選択すると、編集情報ファイルになります。
編集情報ファイルの保存方法は3–3 名前を付けて保存を参照してください。
本製品のバージョン間での編集情報ファイルの互換性
編集情報付きPDFはオブジェクトの設定など編集状態の情報が埋め込まれたPDFです。通常のPDFと区別するため、本製品では、このPDFを編集情報付きPDFと呼びます。拡張子 .xppwの編集情報ファイルと同様に、以前に作業した状態をPDF内部に情報として持っているため、この編集情報付きPDFファイルを本製品で開くと編集作業を再開できます。
編集情報付きPDFは、Adobe Readerなど他のPDFリーダーでも通常のPDFファイルとして開けます。「瞬簡PDF 書けまっせ 8」以外のアプリケーションでも普通のPDFファイルとして利用できますが、通常のPDFと比べてファイルサイズは大きくなります。
編集情報付きPDFの保存方法は3–3 名前を付けて保存を参照してください
編集情報付きPDFを保存するときに、編集情報ファイルのパスワードを設定できます。このパスワードを設定すると、本製品でファイルを開く際にパスワードの入力を求められるようになります。このパスワードは編集情報専用なので、編集情報付きPDFファイルをAdobe Readerなどで通常のPDFとして開く際には入力を求められることはありません。
編集中の用紙PDFの上に追記できるファイルまたはデータは次の図のとおりです。
本製品で編集中の状態を保存する形式は、①独自形式の編集情報ファイル、②編集情報付きPDF、③オブジェクトテンプレートの3種類です。
①、②の説明は、1–2–1 本製品で開けるファイルの種類を参照してください。③のオブジェクトテンプレートは単独では開くことができず、用紙PDFを開いている状態で開くことができます。
本製品では、①用紙PDFと追記したオブジェクトを重ねて出力したり、②追記したオブジェクトだけを出力したりできます。②は紙の帳票や申請書などにプリンタで印刷する用途を想定しています。
出力形式はPDFファイル、またはプリンタによる印刷です。
詳しくは3–4 PDF出力、3–5 印刷を参照してください。