Formatter

XSL-FOの歴史と共に生まれ、今なお成長する自動組版ソフトウェア!

XSL-FOの歴史と共に生まれ、今なお成長する自動組版ソフトウェア!

自動組版ソフトウェアの代表格!20年以上に渡り世界中で活躍中!

Antenna House Formatter

『Antenna House Formatter(Formatter)』は、主要な自動組版のソフトウェアとして20年以上に渡り第一線で活躍しています。組版への様々なノウハウを詰め込み、今もなお最前線で活躍するためのバージョンアップとアップデートを継続しています。信頼と実績を備えた『Formatter』について、詳しくご紹介します。

Formatterの略歴

『Formatter』は2000年に最初のバージョンがリリースされました。ほぼ同じころの歴史をたどると、従来、マニュアルなどのレイアウトに用いられるマークアップ言語にはSGMLが使われており、1980年代にISOによって標準規格化する以前からアメリカ国防総省やEC(EUの前身)で採用されていました。

しかしSGMLには様々な機能を含ませることができたために複雑化し、管理が煩雑になるという大きな欠点があり、シンプルで洗練されたフォーマットが望まれました。これにより新たに登場したマークアップ言語がXMLであり、1998年にW3Cによって策定されました。

XML自体は非常に汎用的なマークアップだったため、組版に特化しSGMLの代替となる仕様として誕生したのが、XSL Formatting Objects(XSL-FO)です。組版がSGMLからXMLベースへと変化するタイミングで登場したのが、XSL-FOに対応した『Formatter』だったということです。

2001年には欧米でも販売され、SGMLからXSL-FOへの移行に幅広く活用されました。複雑なマニュアルを必要としている航空機業界や政府関係文書などで採用されています。

2009年にはHTMLのレイアウトとして使用されているCSSにも対応し、シンプルな組版やHTMLベースで構築されたドキュメントの組版にも対応できるようになりました。その後も様々な要望を取り入れてバージョンアップを継続的に行っています。

Formatterの基本的な仕組み

『Formatter』は、組版のフォーマットとして広く利用されている標準規格XSL 1.1、およびCSSに対応した自動組版ソフトウェアです。大量・高速にPDFなどのフォーマットへと変換することができます。

Formatter の組版フロー

PDFへの変換はアンテナハウス独自の出力エンジンを利用します。電子帳簿保存法等、長期保存に適したフォーマットであるPDF/Aの出力や、アクセス権の詳細な設定といったPDF側のカスタマイズにも対応できます。

そのほか、以下のような特長も有しています。

多言語サポート
Unicodeで扱えるほとんどの文字に対応しています。ハイフネーション処理(英語など、単語の途中で改行処理が入る場合にハイフンで接続)、右から左への表記、縦書き、それらの混在が可能です。
MathML 3.0に対応
数式マークアップ言語MathMLにも対応しています。MathMLの最新は2014年に策定された3.0第2版となりますが、『Formatter』ではV6.2以降で対応しています(V6.1以前はMathML 2.0に対応)。
XSL/CSS拡張
標準的なXSL/CSSに加えて、『Formatter』では、より詳細なカスタマイズを実現できるような独自の拡張仕様が用意されています。すべての拡張要素の使用や値の拡張などの詳細はオンラインマニュアルの「XSL/CSS拡張」にて公開されています。

Formatterのライセンスの種類

『Formatter』の基本ライセンスでは、XSL-FOとCSS両方のレイアウトを指定可能としていますが、要件が明確である場合は、XSL-FOのみのライセンス(XSL Formatter)とCSSのみのライセンス(CSS Formatter)を選択可能で、導入コストを抑えることができます。

また、稼働させる方式によっても異なる価格帯をご用意していますので、ご活用いただくシーンに合わせてライセンスをご選択いただけます。

サーバーライセンス
サーバー上での一括処理を行い、ネットワーク内(同一企業内)のコンピューターからの処理を受け付けることが可能です。なお、インターネットを通じたASP・SaaSとしての運用の場合は、ASPライセンスとなります。
スタンドアロンライセンス
1台のコンピューター単独で処理するためのライセンスとなります。
デベロッパーライセンス
システム開発やシステム試験専用のライセンスとなります。

Formatterのオプション製品

『Formatter』のもう一つの特長として、多様なノウハウに富んだオプション製品のラインナップがあります。

要件を実現させるために必要な機能があれば、基本ライセンスに追加することでオプション機能を使うことが可能となります。もちろん、基本ライセンスだけで要件が達成できる場合はオプション製品を追加する必要はありません。

以下のオプション製品が存在します。詳細な情報は、弊社Webサイトや営業窓口までご相談ください。

入力系オプション

CGMオプション
ベクトルグラフィックスを表現するCGM画像を処理するためのオプションです。CGMをネイティブ処理することで画像劣化を防ぎます。
PANTONE®オプション
カラー分野で世界的に権威のあるPANTONE社のカラー機能をサポートするオプションです。5000種類以上のPANTONEカラーをRGBやCMYKに自動変換できます。
バーコードジェネレータオプション
バーコードフォントを利用せずバーコード画像を生成して文書に埋め込むことができます。JAN/EAN/UPCやITF、CODE39の基本的なバーコードやQRコードなどに対応しています。

出力系オプション

SVG出力オプション
XMLベースの2次元ベクターイメージ形式であるScalable Vector Graphics 1.1に準拠した出力オプションです。
PostScript®出力オプション
PostScriptレベル3による出力が可能となる出力オプションです。
XPS出力オプション
マイクロソフト社製電子フォーマットXPSファイルでの出力が可能となる出力オプションです。
Word出力オプション(無償)
Microsoft Wordのファイル形式docxと互換性のあるXML(WordprocessingML)での出力が可能となるオプションです。本オプションは現在無償で利用可能ですがいくつかの制限事項がありますので、ご利用の場合は弊社窓口にご確認ください。

その他のオプション

I18n Index Library
DITAやDocBookのコンテンツから多言語索引を作成するJavaライブラリです。50言語の索引をサポートします。

組版に対する様々なソリューションを実現!具体例のご紹介

ここまでは『Formatter』の基本的な機能や構成要素についてお伝えしましたが、ここからは具体的な仕組みや活用方法の一部をご紹介します。以下で紹介する以外にも様々な活用方法や機能がありますので、より詳細な要件をご確認いただきたい場合は、お気軽に弊社までご連絡ください。

XML/HTMLを高速に組版処理

もっとも基本的な機能として、XML/HTMLで構成された大規模文書を高速で組版することができます。XSL 1.1やCSS 2.1およびCSS3仕様を実装している『Formatter』ではマニュアルのような複雑な組版など、高品質なページ組版が実現できます。

マニュアル自動組版の代表的な事例

『Formatter』の代表的な活用方法として、マニュアルの組版があります。これまでに多くの企業や組織で『Formatter』が選ばれてきました。

マニュアル生成においては、多くの場合ある程度システム化・構造化したデータを蓄積しているものの、これらを効率的に活用することを課題としている会社が多くありました。また多国籍で活躍する企業の場合も、マニュアルが多言語に対応している必要があります。

『Formatter』を使うことで体系化・蓄積されたマニュアルを効果的に活用して、効率的にドキュメントを生成したり、豊富な多言語対応の機能を活用して各国語のマニュアルを整備するといった課題解決に付与しています。

Formatter

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XSL-FO/CSSスタイルシートにより、XMLとHTMLをサーバー上で高速にPDFに変換!

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動的な組版の構成を実現

サーバーサイドでの一括処理が可能な『Formatter』では、動的な組版の構成を実現できます。

『Formatter』は.NET Framework、.NET Core、COMインターフェース、Javaインターフェース、C/C++インターフェースに対応しているため、システムに組み込んで自動化・一括処理のカスタマイズをすることが可能です。

ASPライセンスを利用してクラウド上(SaaS)での組版にも対応することで、さらに幅広い活用が可能です。

テレワークの普及や多様なプラットフォームでの業務活動においては、ドキュメントのシステム化がさらに重要性を増していく時代となります。クラウドサービスと組版の組み合わせでの課題をお持ちの場合も、ぜひ『Formatter』の機能をご確認いただき、業務改善へとつなげていただければと存じます。

まとめ

ここまで、『Formatter』の機能や活用事例などをご紹介してきました。最後に、『Formatter』にまつわる付加サービスについて少しご紹介いたします。

「Formatter Club」について

Formatter Club

『Formatter』を既に導入しているユーザー様や開発者様、あるいは『Formatter』導入をご検討いただいている方や組版に関する関連技術にご興味をお持ちの方で交流・情報交換といったコミュニティを提供する「Formatter Club」があります。

メーリングリストによる情報提供のほか、会員専用のWebページや定例会などを開催しています。参加は無料となっていますので、ご興味があればぜひご確認ください。

「XSLSchool」について

『Formatter』の基本となるXSL-FOによる組版について、実習形式のセミナーとなる「XSLSchool」をご用意しています。XMLやXSL-FOにご興味をお持ちの開発者様、営業担当者様、オペレーター様などへのレクチャーとなります。

最低3名からのご参加で、アンテナハウス株式会社本社会議室または、ご指定の会議室への開催も可能です。より『Formatter』を活用したい、理解を深めたいという場合にぜひご検討ください。

PDF変換・ドキュメント変換はアンテナハウス製品を!

アンテナハウスでは、『Formatter』以外にもPDFやオフィスドキュメントの変換を実現する様々なソリューションやサービスを提供しています。

『Formatter』と連携できるソフトはもちろん、今現在ドキュメント管理やシステム改善で課題をお持ちの方へ、多くのノウハウを持ったソリューションを提供できる可能性があります。ぜひお気軽に弊社Webサイトや営業担当へご相談ください。

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sis@antenna.co.jp