金型部品の輸出で日本の製造業を支える
ティーエクスプレス合資会社 導入事例
我が国の中小金型部品メーカーにはまだまだFAXや紙の図面での見積もり・受注が主流の企業が多くあるのが現状です。
海外から受注した金型部品のCADデータに『瞬簡PDF 書けまっせ』を駆使して“正確でわかりやすい図面”にすることで、金型部品メーカーと共に貿易を拡大している企業があります。
『瞬簡PDF 書けまっせ』導入の背景
海外から金型部品を受注して国内で作る、そして輸出する兵庫県宝塚市にあるティーエクスプレス合資会社は、海外へ国内で製造した金型部品を輸出しています。海外から金型部品の注文を請け、それを国内の金型メーカーへ製造依頼するわけですが、金型部品の依頼はほとんどの場合、CADデータで図面が送られてきます。中には日系企業からの図面でも全て英文のものも。
利用方法と結果
ティーエクスプレスでは、CADデータに『瞬簡PDF 書けまっせ』で注釈や数値など詳細な後付を行い、国内の金型メーカーが読み違いなどなく図面から製造できるようにしてから製造依頼を行っており、メーカーから「見やすい図面で不良発生が減り、利益に結び付く」と企業としての付加価値を認められているそうです。
国内の金型産業は、顧客の海外進出など産業構造的な様々な要因から、大変厳しい状況が続いています。しかしながら、この熟練が求められる金型の製造には、いわゆる町工場といわれる小規模な企業の中にこそ多くのノウハウが蓄積されており、我が国の産業の基盤を支えているといわれています。
発注元のメーカーは海外移転が進みました。日本で養った高度なモノづくりの技術水準を、進出先でも維持・発展させようと努めています。その生産に欠かせない金型の品質も国内のレベルと変わらないものが求められていますが全てを現地で調達することは無理で、特に高精度の加工品は日本からの輸入に頼るところが大きいのです。
「金型部品メーカーの中には海外からのCADデータをメールでやり取りするなどの対応が苦手で、事実、素晴らしい精度で加工できる製品の引合いであっても、国内の従来どおりの受注方法でしか対応できない企業もあるのです。しかし顧客が抱える様々な課題の解決に柔軟な思考と磨き上げられた技で応えられるトップレベルの金型産業は、実はこの中小金型メーカーの中にこそあるわけです。このギャップを埋めることができれば金型業界の、ひいては日本の「モノづくり」力の低下をすこしでも防ぐことができるのではないでしょうか」とティーエクスプレスの社長、田野雅義さんは思いを熱く語ってくださいました。
『瞬簡PDF 書けまっせ』は、日本の製造業の付加価値を高める道具「手書きではどうしてもFAX送信の際に数字の読み間違いが起こってしまう」などの問題点をいくつか指摘され、実際にご自身で『瞬簡PDF 書けまっせ』を使い、そうした問題がクリアしたことを高く評価しているとのことです。
『瞬簡PDF 書けまっせ』というツールを「『日本の製造業の付加価値を高める道具』と思う」とおっしゃる田野さんの会社では、営業や経理、輸出入など様々な業務にも『瞬簡PDF 書けまっせ』を応用されています。
「FAXとの連携ができると更に便利」「技術用語や図面記号などが簡単に取り出したり書けないだろうか」など、実践的なご提案もいただきました。今後の製品開発の参考にさせていただきます。
取材先
超硬・スチールのプロファイル加工・ロー付け加工
ティーエクスプレス合資会社