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PDF Tool APIライブラリの機能概要

ページ処理

ファイル結合

複数のファイルを結合して1つのPDFファイルに出力します。
注釈やフォーム、しおり、添付ファイルを含めて結合するかどうかを選択できます。

結合

ページ抽出

対象のPDFファイルから任意のページを抽出して、別のPDFとして出力します。

ページ削除

PDFファイルの任意のページを削除します。

ページの回転

PDFファイルの任意のページを回転します。
回転角度は90の倍数(0,90,180,270)

ページの拡大・縮小

PDFファイルの任意のページを拡大・縮小します。

ページを追加

PDFファイルの任意の場所に、空白ページを挿入します。

ページの移動

PDFファイルの任意のページを指定の場所へ移動させます。

[関連するコマンドラインのコマンド] [関連するコマンドラインのコマンド]
  • -mergeFiles : ファイル結合
    注釈、フォーム、しおり、添付ファイルを含めて結合するかどうかは選択不可
  • -pageExtract : ページ抽出
  • -pageRotate : ページ回転
  • -pageDelete : ページ削除
  • -insertEmptyPage : 空白ページ挿入

透かしの挿入と削除 

PDFファイルの任意のページに、テキスト、画像(マルチTIFFも可)、PDF、色を透かしとして挿入します。
次のような挿入オプションがあります。

  • タイリング(テキスト、画像、PDF)
  • 角度(テキスト ※タイリングの場合にも適用されます)
  • 改行コードサポート(テキスト ※タイリングの場合は適用されません)

PDF Tool APIで挿入した透かしは、PDF Tool APIにより削除できます。

テキスト透かし
画像透かし
色透かし
[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -setTextWatermark : テキスト透かしの挿入
  • -setImageWatermark : 画像透かしの挿入
    マルチTiffの場合は1ページ目を透かしとします
  • -setPdfWatermark : PDF透かしの挿入
    透かし用PDFが複数ページの場合は1ページ目を透かしとします
  • -setColorWatermark : 色透かしの挿入

PDFセキュリティの設定と削除

PDFファイルにパスワードによるセキュリティ設定と、パスワードを指定することでセキュリティ削除を行います。

対応している暗号化レベル:40bit RC4 , 128bit RC4 ,128bit AES , 256bit AES

セキュリティ設定・解除
[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -encrypt : セキュリティの設定
    添付ファイルのみの暗号化は非対応
  • -decrypt : セキュリティの削除
  • -getFileInfo : セキュリティ設定の有無とセキュリティ設定の内容を取得

文書情報の設定

PDFファイルに文書情報(タイトル、サブタイトル、作成者、キーワード、プロデューサー、クリエーター、作成日、更新日)を設定します。

独自の項目名を持つカスタムプロパティの設定が可能です。

[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -changeDocInfo : 文書情報の設定

しおりの作成・編集・削除

しおりの新規作成、既存しおりの編集と削除を行います。

しおり作成・削除
[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]

ダミーテキスト

  • -getOutlineInfo : しおり情報の取得
  • -optimize : すべてのしおりの一括削除

PDFの開き方の設定

PDFファイルの開き方を設定します。

[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -changeViewInfo : 開き方の設定

添付ファイルの設定・書き出し・削除

Document Catalogへの添付ファイルの設定、Document Catalogにある添付ファイルの削除とファイルとしての書き出しを行います。

PDFへのファイル添付
[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -addEmbeddedFile : PDFにファイルを添付

注釈の情報取得・作成・編集・削除 

注釈の新規作成、既存注釈の編集と削除を行います。

注釈の作成、既存注釈の編集

作成・編集に対応している注釈の種類

  • テキスト/スタンプ/ファイル添付/リンク/
    ハイライト 
  • 注釈内部色の取得と設定

カスタムスタンプ注釈の作成

任意の画像ファイルやPDFファイルからスタンプ注釈を作成します。

注釈の削除

注釈の削除をします。

注釈情報の取得

すべての注釈タイプの判別が可能です。

注釈作成
[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -getAnnotInfo : 注釈情報の取得
  • -optimize : すべての注釈の一括削除

閲覧制限

指定の期間、あるいは指定の場所でPDFが開かれた場合にのみ閲覧可能状態にする設定を行います。

閲覧制限は、ファイルごと、あるいはページ単位に設定可能です。

制限動作は、Acrobat JavaScriptを利用します。

このほか、以下のようなことができます。

  • ページごとに閲覧可/不可の設定
  • 閲覧不可時に表示する透かしについて透かしパラメーターを有効にする設定
閲覧制限

画像ファイルからのPDFページ作成

画像ファイルからPDFのページを作成します。

  • 対応画像形式:bitmap/jpeg/png/tiff/マルチtiff
  • マスク処理
画像をPDFに変換

テキスト描画

ページコンテンツにテキストを描画します。縦書き、横書きができます。

  • ページ上にテキストを描画
  • 横書き、縦書きに対応
  • フォントの設定
  • フォント埋め込みの設定
  • 角度の設定
  • 文字の輪郭線の色と塗りつぶしの色の設定
  • 透明度の設定
  • 太字、イタリックに対応(縦書きのイタリックはフォントが対応するグリフを持っている場合に可能)
テキスト描画
[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -writeText : テキスト描画
    挿入位置は限定

画像描画

  • ページコンテンツの指定の矩形内に画像を描画します。
  • 矩形に合わせて画像を拡大・縮小できます。
  • 画像に対しマスク処理ができます(ステンシルマスク、カラーキーマスク、明示マスク、ソフトマスク)。
  • 画像を回転(90/180/270度)して描画できます。 
  • 透明度の設定
  • マスク処理
  • 対応画像形式:bitmap/jpeg/png/tiff/マルチtiff
画像描画

ページコンテンツに、直線、矩形、角丸矩形、円を描画します。

  • 図形の種類:矩形/直線/円/角丸矩形
  • 線スタイル、線幅を設定
  • 輪郭線の色と塗りつぶしの色を設定
  • 透明度の設定
図形描画

フォーム描画

ページをフォームとして描画します。

  • PDFのページを他のPDFのページ上の区画に描画
  • PDFの複数ページを1ページに割り付け(応用)
  • 回転(90/180/270度)して描画 
ページの割り付け

画像の最適化

PDFファイル内にある画像の最適化を行います。

  • PDFファイル上の画像データに対しダウンサンプリング
  • バイリニア、ニアレストネイバー、バイキュービックの各ダウンサンプリング方法に対応
  • ダウンサンプリング率の下限値設定:必要以上に画像を小さくして劣化が発生しないようにする
  • 画質設定
  • JPEG圧縮設定
画像圧縮
[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -optimize : 画像をダウンサンプリングする
    特定の設定値でダウンサンプリングします

PDFの最適化

画像のダウンサンプリング、オープンアクションの削除、しおりの削除、注釈/フォームの削除、アーティクルの削除、サムネイルの削除でPDFを最適化
各削除機能は独立処理もできる

ファイル内で重複するフォント情報を統合

PDFの軽量化
[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -optimize : PDFの最適化

FDF文書のインポートとエクスポート

PDFファイル上にあるマークアップ注釈(テキスト、スタンプ、図形など)をFDF形式の外部ファイルに出力します。

  • PDFファイル上のマークアップ注釈(テキスト注釈、スタンプ注釈、図形注釈など)をFDFファイルとしてエクスポート
  • FDFファイルをPDFファイルにインポート
  • 注釈データの読み込み処理において、PDFファイルからの読み込みに対応(新規)
FDF文書のインポートとエクスポート
[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -exportAnnotsToFDF : マークアップ注釈をFDFファイルにエクスポート
  • -importAnnotsFromPDF : PDF上のマークアップ注釈を他のPDFにインポート

矩形内のデータ削除(墨消し)

指定された矩形内にあるテキスト、画像、図形を削除します。

  • 指定矩形内のテキスト、画像、図形を削除
  • テキスト:矩形内の文字を削除
  • 画像:矩形内の画像データを部分削除
  • 図形:矩形内にパスデータ全体が含まれる場合に削除
  • 矩形内のどの要素(画像/テキスト)を削除対象とするかを指定

「削除しない」を選択した場合、画像/テキストの削除は行わず矩形を描画します

墨消し

リニアライズ保存

リニアライズ(Web表示用に最適化)して保存します。

[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -linearize : リニアライズ保存

PDFファイルからの情報取得

PDFファイルが持つさまざまな情報を取得します。

  • 文書情報
  • 総ページ数の取得
  • ページサイズの取得
  • PDFファイルの開き方の設定情報
  • 添付ファイルのみ暗号化されているか否かの判定
  • しおり
  • 注釈の種類(全種類判別)
  • Web表示用に最適化されているか否か
  • 署名付きPDFの判定
  • PDF/A、PDF/Xの判定
  • ページモード、ページレイアウト有無の判定
PDFファイルからの情報取得
[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -getFileInfo : 総ページ数の取得、文書情報の取得、開き方設定の取得

テキスト抽出

指定ページまたは指定矩形からContent内のテキストを抽出しPtlParamStringクラスに返します。 テキストのみ取得します。

画像個数の取得 

指定ページの画像エレメントの個数を取得します。

画像抽出 

指定されたインデックス番号の画像エレメントを取得し、画像エレメントからファイルを書き出します。
画像個数取得関数とセットで使用します。

  • 出力画像形式:bitmap/jpeg/png
  • 画像の幅、高さ、PPI(Pixel Per Inch)を取得します

呼び出し側で出力画像形式を指定することが可能です。

PDFの最適化:フォント統合

ファイル内で重複するフォント情報を統合します。

[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]

ダミーテキスト

  • -optimize -mergeFonts true : フォントを統合する

フォントの埋め込み 

対象PDFにおいて、埋め込まれていないフォントを埋め込み状態にします。(動作環境に対象のフォント情報が存在する場合のみ)。

[関連するコマンドラインのコマンド][関連するコマンドラインのコマンド]
  • -embedFonts : フォントの埋め込み

レイヤー作成 

PDFのページをレイヤーとして他のPDFに挿入します

テキスト検索 

テキスト検索:矩形取得

テキスト検索をして該当箇所の矩形を取得します。

テキスト検索:ハイライト注釈

テキスト検索をして該当箇所にハイライト注釈を付けます。

テキスト検索:データ削除処理

テキスト検索をして該当箇所のテキストを削除します。

検索オプション

  • 大文字・小文字の区別
  • 複数のキーワードに対応
  • ActualText を無視するか否か
  • Contentに現れた順に取得/座標でソート(横書きの場合のみ)後に取得
  • 同一行とみなす文字と文字の縦方向の重なり割合(座標ソート指定の場合)

座標系オプション 

PDFの座標系をどのように扱うかを指定するオプション3種を追加します。