Office Server Document Converter 機能紹介:V9.0の新機能と変更点
Office Server Document Converter V9.0 で強化された機能についてご紹介します。
「Docx2HTML出力版」の特長
docxファイルのHTML変換に特化した「Docx2HTML出力版」を追加しました。
Microsoft Word で編集・保存したdocx形式のファイルをシンプルで編集しやすいHTMLに変換します。使い慣れたWordで作成した文書から簡単にWebページを作ることができます。
Word文書をHTMLに変換する独自開発のプログラム
- 変換エンジンはMicrosoft Wordで編集・保存したdocxファイルを独自解析してHTMLに変換
- Microsoft Wordがなくても変換できる
シンプルで余分なタグのないHTMLを作成
- Microsoft WordのHTML出力機能とは異なり、HTML標準仕様に準拠した正確で編集しやすいHTMLに変換
- コンテンツ(HTML)のみ出力するので、出力後の編集や管理がしやすくなり、既存のWebページへの組み込みも簡単に行える
オプション指定で多彩なHTMLを変換ができる
- コマンドラインの変換動作を変換オプションとパラメータで指定できます。
変換オプション設定ファイル
- 変換オプション設定ファイルは、変換オプションのパラメータ値を保存するファイル
- コマンドライン実行時に、変換オプション設定ファイル名を指定して読み込む
- 同じ設定による変換を繰り返す場合、毎回オプションを指定する代わりに、変換オプション設定ファイルを指定する
.NET6に対応
.NETインターフェイスで.NET6に対応しました。
- Standard版/Professional版
- Windows版
.NET 6
Microsoft .NET Framework 4.8.x/ 4.7.x/ 4.6.x/ 4.5.x/ 4.0 - Linux版
.NET 6 - Amazon Linux 2 Graviton2は .NETインターフェイスは用意されていません。
- Windows版
- Docx2HTML出力版
- Windows版
.NET 6
- Linux版
.NET 6
- Windows版
PDF/A-2bに対応 (改訂1版)
PDF/AのPDF/A-2bに対応しました。
PDF/Aは ISO 19005 で規定されており、電子文書の長期保存を目的とした仕様です。
Office Server Document Converter V9.0 改訂1版 以降は、PDF/A-2b:2011を出力することができます。ISO 19005-2:2011 に一部準拠した ISO 32000-1(PDF1.7)ベースの仕様です。
作成するPDFのバージョン(PDF/A-2b)を指定します。
- -pdfver PDF/A-2b:2011
Office Server Document Converter V9.0 は、PDF/A-1b:2005を出力することができます。ISO 19005-1:2005 に一部準拠したPDF1.4ベースの仕様です。
Excelのセル範囲指定出力機能を追加
Excel 出力セル範囲指定に関するオプションとパラメーター
- -xlsoutputarea セル範囲
セル範囲は、シート名!セル範囲の形式の文字列で指定します。シート名とセル範囲間は「!」で区切ります。セル範囲は、Excelのセル範囲指定と同様に「列名行番号:列名行番号」の形式で範囲を指定します。 指定されたシートがない場合は無視します。(Standard版/Professional版)
Excelのフォームコントロールの対応を強化
「フォームコントロール/コンボボックス」に対応。(Standard版/Professional版)
Officeのプロパティを出力しないオプションを追加
- -propertynonoutput
Officeファイルのプロパティ(Title/Subject/Author/Keywords)を出力しない。(Standard版/Professional版)
OSDC統合版について
- OSDC統合版は、Professional版とDocx2HTML出力版のセット製品です。
- インストーラーはProfessional版とDocx2HTML出力版が二つ入っています。
- 共通のライセンスファイルを使用します。
- OSDC統合版にはデベロッパライセンス(開発ライセンス)はありません。
その他
- Office Server Document Converter V8.0 で新たに実装された機能に関しては、「V8.0の機能と特長」をご参照ください。