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Office Server Document Converter 機能紹介:V8.0の機能と特長

Office Server Document Converter V8.0 で強化された機能についてご紹介します。

Amazon Graviton2プロセッサ対応

AWS Amazon Linux2 Graviton2に対応しました。

対応OS Amazon Linux 2 (AWS Graviton2)
必須モジュール Office Server Document Converter V8.0 Amazon Linux 2 Graviton2版は、GCC 7.3 でビルドされています。
動作には、glibc-2.26, libstdc++6.0.24、もしくは、これらとバイナリ互換性があるライブラリが必要です。

.NET5に対応

.NETインターフェイスで.NET5に対応しました。

  • windows版
    .NET 5
    Microsoft .NET Framework 4.8.x/ 4.7.x/ 4.6.x/ 4.5.x/ 4.0
  • Linux版
    .NET 5
  • Amazon Linux 2 Graviton2は .NETインターフェイスは用意されていません。

Wordの変更履歴を表示

MS Wordの変更履歴を表示します。

  1. コマンドライン オプション
    • -doctrackchange
  2. MS Wordの「校閲」メニューで以下の選択をした場合のレイアウトでPDFに出力します。

    変更内容の表示:すべての変更履歴/コメント

    OSDC V8.1R1で出力した結果

    変更履歴とコメントの表示:すべての変更履歴を本文中に表示

    OSDC V8.1R1で出力した結果
  3. 「オプション設定ファイル」の変更履歴の設定は下記のとおりです
    文字色、属性、背景色は規定値の設定があります
    • ins-property:「挿入された箇所」の文字属性(既定値:under-line)
    • ins-color:「挿入された箇所」の文字色(既定値:none)
    • del-property:「削除された箇所」の文字属性(既定値:strike-through)
    • del-color:「削除された箇所」の文字色(既定値:false)
    • ins-cell-color:挿入されたセルのセル背景色(既定値:light-blue)
    • del-cell-color:削除されたセルのセル背景色(既定値:pink)
    • formatting-property:「書式が変更された箇所」の文字属性
    • formatting-color:「書式が変更された箇所」の文字色
    • changed-line:「変更された行」に出力するライン(改訂バー)を指定

    ■オプション設定ファイル

  4. 規定値で出力した例

    OSDC V8.1R1で出力した結果

  5. 文字色、属性、背景色を任意に指定する場合は、「オプション設定ファイル」で指定できます。
    • 「オプション設定ファイル」の例
      <?xml version="1.0"?>
      <formatter-config>
       <word-settings>
        <track-change
        ins-property="italic"
        ins-color="blue"
        del-property="double-under-line"
        del-color="green"
        ins-cell-color="light-orange"
        del-cell-color="light-green"/>
       </word-settings>
      </formatter-config>
      	

    上記設定で出力した例

    OSDC V8.1R1で出力した結果

  6. こんな時に便利
    • Word上での操作不要で変更履歴を一括変換したい
    • 変更履歴の表示を統一して出力したい
    • 「変更内容表示:変更履歴/コメントなし」のファイルも変更履歴を表示したい
    • MS Officeが無くてもできる!

OOXファイルにリンクされた画像ファイルの出力

画像の挿入で「ファイルにリンク」を選択した場合でも画像を表示する。

  1. コマンドライン オプション
    • -linkfile
  2. MS Wordの「挿入」メニューで画像を挿入する際に「ファイルにリンク」を選択した場合にも表示する。

    「挿入」メニューで「ファイルにリンク」を選択

  3. 新旧出力比較
    OSDC V7.2MR5で出力した結果 OSDC V8.0R1で出力した結果
    OSDC V7.2MR5で出力した結果 OSDC V8.0R1で出力した結果

Windows10のユーザーフォントに対応

ユーザーフォントフォルダにインストールしたフォントも認識されるようになった。

  1. 改善点
    • Windows10以降のOSでユーザーフォントフォルダにインストールされたフォントが認識されない
    • 「font-config.xml」を任意で設定するのが煩雑

SVG変換の改善

主にPDFからSVGへの速度向上とファイルの縮小をしました。

  • 変換時に文字列のまとめ方の粒度を変更しタグの数を減らす
  • 容量を30~50%に縮小、処理速度を1/3に短縮(PDFからの変換)
  • Wordからの変換の場合、10%程度の縮小
  • フォントの選択の不正を改善

タグ付きPDFの出力

タグ付きPDF生成のオプションを追加しました

  1. タグ付きPDFとはどんなもの
    • PDFの内容の読み上げ順序の指定
    • PDFを変換して再利用する
    • PDFのリフロー表示:スマホ環境での利便性
    • アクセシビリティサポート
  2. コマンドライン オプション
    • -tpdf
    • PDFのバージョンによって、タグ付きにできないときは無視されます。

その他

Office Server Document Converter V7.2 で新たに実装された機能に関しては、「V7.2の機能と特長」をご参照ください。

Office Server Document Converter V7.1 で新たに実装された機能に関しては、「V7.1の機能と特長」をご参照ください。

Office Server Document Converter V7.0 で新たに実装された機能に関しては、「V7.0の機能と特長」をご参照ください。

Office Server Document Converter V6.1 までに実装された機能に関しては、「機能紹介」の各項目をご参照ください。