マスク設定
対象となる画像またはPDFファイルについて、マスク領域として指定した矩形範囲を白く塗りつぶして出力します。マスク処理をOCR処理と同時に行った場合、マスク領域が白く塗りつぶされているため、OCR処理によってこの領域から有意なテキストを得ることができません、またPDFファイルからは、元文書にあったテキストや画像が消えてしまいます。これは、その結果出力されるファイルにもマスクに該当する箇所のデータは出力されないことを意味します。
同時に処理によって出力されるTIFF/JPEGファイルも、マスク箇所が白く塗りつぶされた状態で出力されます。
注意
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- マスク設定をせずに元の画像ファイルから出力する以外、出力されたファイルを使ってマスク箇所を復元することはできません。
- マスク処理は入力ファイルが画像ファイルとPDFファイルの場合のみ行うことができます。Microsoft OfficeおよびTEXTファイルなどの画像とPDF以外のファイルを対象にマスク処理を行うことはできません
 「マスク設定」画面
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入力画像/PDFをマスクする
マスク設定を行う、またはマスク設定を有効にする場合にこのチェックボックスにチェックマークをつけます。
マスク座標
マスク領域の指定/編集には、座標を数値入力により指定する方法と専用のツールにより対象となる画像を視覚的に確認しながら、マスク対象となる領域をマウスでドラッグして指定する方法の2種類が用意されています。また、マスクは、最大で10箇所指定することができます。
追加
新たにマスク領域を追加するには
- 「追加」ボタンをクリックして「領域設定 - マスク設定」ダイアログを開きます。

「領域設定 - マスク設定」ダイアログ
- これらのフィールドを使って、マスクする箇所の矩形領域を指定します。座標は、ページ左上を原点とした矩形の左上角の座標(X,Y)とマスク領域の幅(Width)、高さ(Height)を0.00~1189.00までの数値(単位:㎜)で指定します。

- 設定に間違いがないことを確認した後、「OK」ボタンをクリックしてマスク座標を決定します。ここで登録したマスク座標が、「マスク座標」リストに追加されます。

編集
設定されているマスク領域を編集するには、
- 「マスク座標」リスト中の対象となるマスク座標をクリックして選択した後、「編集」ボタンをクリックするか、リスト中のマスク座標をダブルクリックして「領域設定 - マスク設定」ダイアログを開きます。
- マスクを追加した時と同様、各入力フィールドに数値を入力してマスク領域の設定を変更します。
- 「OK」ボタンをクリックして変更したマスク領域設定を保存します。
削除
設定されているマスク領域を削除するには、
- 「マスク座標」リスト中の削除対象となるマスク座標をクリックして選択します。
- 「削除」ボタンをクリックして削除します。