Web表示に最適化

当初PDFは、最初から最後まで読み込まないとAcrobat Readerなどのビューワーで表示することができませんでした。ファイルサイズが小さい場合には問題となりませんが、ページ数が増えるなどして大きくなると、ファイルを最後まで読み込むための時間が掛かり表示まで待たされる事になります。ローカルディスク上にあるファイルを表示する場合であれば問題ありませんが、インターネット上にあるPDFファイルをWebブラウザで表示する場合、通信速度によってはかなりの時間を待つ事になってしまいます。これを読み込んだデータから順次表示できるようにするのが「Web表示に最適化（リニアライズ）」と呼ばれる機能です。PDFファイルがリニアライズされているか否かは、Adobe Readerなど、PDFビューアを使ってファイルのプロパティ情報画面で確認することができます。Web表示に最適化されているからと言って、ファイルサイズが小さくなる訳ではありません（通常、ファイルサイズはほとんど変わりません）ので注意して下さい。読み込んだ順に表示できるようにデータを再構成しているだけです。

出力するPDFファイルをWeb表示に最適化するには、[変換設定] → [出力設定] → [PDF設定]→ [基本設定]にて行います。下図のように「Web表示用に最適化する」にチェックを入れるだけです。